樹氷といえば蔵王が有名ですが、雪の少ない西日本の山上では、厳冬期、木の枝に付いた水分が凍って、幻想的な霧氷(むひょう)を生み出します。防寒に留意してロープウェイに乗れば、手軽に霧氷を観賞できるのが、御在所岳(三重県)、鶴見岳(大分県)、雲仙・妙見岳(長崎県)です。
御在所岳(御在所ロープウエイ)|三重県
所在地:三重県三重郡菰野町湯の山温泉
山上の標高:最高点で1212m
霧氷・樹氷の出現時期:霧氷は11月と3月、樹氷(降雪期)は12月〜2月
気象条件:琵琶湖などの湿った風が山上で冷却され、枝に付いた水分が夜間から早朝にかけて結氷するもの
備考:御在所岳の山上には、三重県下唯一という御在所スキー場もオープン
鶴見岳(別府ロープウェイ)|大分県
所在地:大分県別府市南立石
山上の標高:鶴見山上駅は標高1300m
霧氷の出現時期:12月上旬〜3月中旬
気象条件:別府湾の湿気を帯びた上昇気流が急速に冷却されれば、霧氷が発生(夜は逆に「鶴見おろし」に)
備考:全国ロープウェイランキングで、高低差793m(別府高原駅〜鶴見山上駅)は、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ、新穂高ロープウェイ(第2ロープウェイ)、石鎚登山ロープウェイに次いで全国4位
雲仙・妙見岳(雲仙ロープウェイ)|長崎県
所在地:長崎県雲仙市小浜町雲仙
山上の標高:妙見岳展望所で標高1333m
霧氷の出現時期:12月~3月初旬
気象条件:東シナ海(暖かい対馬海流で湿度を帯びます)からの冷たい季節風が山にぶつかって上昇し、冷却され、枝に付いた湿気が氷に
備考:雲仙温泉街では霧氷を「花ぼうろ」と呼んでいます
ロープウェイを使って、歩かずに霧氷を見学! 西日本三大霧氷スポット | |
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