「レトロの元祖」門司中央市場

門司中央市場


福岡県北九州市門司区、活気ある門司港レトロ地区の東にある、時代に取り残されたかのような生活市場(商店街)が、「レトロの元祖」を自称する門司中央市場。大正8年、門司救護会により日用品市場として開設され、大正10年に門司市へ移管されたという歴史ある市場です。

大正8年開設の「門司救護会日用品市場」がルーツ

門司救護会は大正7年の米価高騰の際に結成された救護組織。
大正8年の開設時の名称も、「門司救護会日用品市場」。
門司救護会が役目を終えて解散したことにより、大正10年に門司市に移管されています。

門司港の市街地の日常生活に欠かせない品はここですべて購入できるため、往時は公設市場として活況を呈したのです。
商店街は昭和32年頃に最盛期を迎え、店舗件家屋も3階建てとなっています。

その後、高度成長時代の到来、大型スーパーの進出などでシャッター商店街化していますが、近年は、「レトロの元祖」を売りに、新規店舗の開店を募集、小原市場閉鎖に伴っての新たな出店もあって賑わいを取り戻しつつあります。

門司中央市場には鮮魚店、ホルモン焼きの店、青果店、鶏肉店、惣菜・弁当店、雑貨店、食料品店、レストラン、喫茶店、コーヒー専門店と一通り何でも揃っています。
鮮魚店が多いのはその歴史的な背景から。

アーケードは関門国道トンネルが開通した昭和33年からのもの。
大正時代は門司港の外洋航路の全盛期でもあり、活気ある市場だったが近年シャッターを下ろす商店も増え、栄町銀天街ほどの賑やかさがないのが残念。
隣接する老松公園も大正11年開園の歴史ある公園なので、門司港レトロ地区からひと足伸ばして、本当のレトロな生活空間を味わうのも、門司港の大きな楽しみ方です。

「レトロの元祖」門司中央市場
名称門司中央市場/もじちゅうおういちば
所在地福岡県北九州市門司区老松町1-11・2-11
関連HP門司中央市場公式ホームページ
電車・バスで平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線出光美術館駅から徒歩5分。または、JR門司港駅から徒歩7分
ドライブで関門国道トンネル門司出口から約800m(2分)、関門橋門司港ICから約1.9km(5分)。または、北九州都市高速道路春日ランプから約2km、九州自動車道門司ICから約3km
駐車場周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ門司中央市場商業協同組合 TEL:093-321-4025
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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