大滝鍾乳洞

大滝鍾乳洞

岐阜県郡上市八幡町、長良川の支流・安久田川・岐阜県道328号(安久田吉野線)沿いにあるのが、大滝鍾乳洞。総延長2kmに及ぶ東海地方最大級の鍾乳洞で、そのうち700mを公開。洞窟内最深部には落差30mの地底滝の大滝が落下しています。大滝鍾乳洞の入口へは客車が木製のケーブルカーを運行。

全長700mの洞内鑑賞コース途中には落差30mの大滝も!

大滝鍾乳洞
入洞者専用のケーブルカー「GREEN LINER」

大滝鍾乳洞は、昭和44年に発見された新しい鍾乳洞で、昭和45年に観光洞として公開。

入洞のチケットを購入した先で、杉林のなかの急斜面を登るのが入洞者専用のケーブルカー(24名乗り/太平索道製造、所要2分)。
スイス、インターラーケン(Interlaken)からハイムヴェーフルーへと登るレトロな赤い木製車体のケーブルカーを模して、木製の車体で「GREEN LINER」と称しています。
往路は随時運行のケーブルカーを利用し、鍾乳洞の出口は入口とは別の場所にあるため、帰路は徒歩で山道を下る仕組みです。

洞内は一年を通して14度〜15度と一定で、落差30mの大滝(「神秘の大滝」)は鍾乳洞内の地底滝としては日本一の落差を誇っています。
水量も豊富ですが、「雨の日の翌日にはさらに水量がアップし、水しぶきで服が濡れるほど」とのこと。
また非公開エリアには直瀑ではありませんが、40mの高さを4段になって落下する四段の滝も懸かっていて、豊富な水量が、長大な鍾乳洞と鍾乳石を発達させたことがよくわかります。

見どころのひとつ天上界と名付けられたホールには、「天上界の鍾乳石群」という美しい鍾乳石がシャンデリアのように下がり、壮観です。

郡上八幡は名水の里として全国的にも有名ですが、実はこの名水の供給源が、石灰岩層のカルスト地形。
熱帯の浅い海のサンゴ礁を起源とする石灰岩で、郡上市の西和良地区から安久田にかけて、数多くの鍾乳洞があります。
観光的に利用されているのは、大滝鍾乳洞と大滝鍾乳洞から車で3分ほどの縄文鍾乳洞(縄文時代の住居跡を発掘/大滝鍾乳洞で受付の『縄文洞ミステリーツアー』でのみ入洞可能)、そして郡上八幡美山鍾乳洞の3ヶ所です。
「古代焼き石焼料理」が人気のレストラン、土産コーナー、釣り上げた魚をその場で焼いて味わえる釣り堀も営業。

縄文鍾乳洞とは管理が同じで、「縄文鍾乳洞ミステリーツアー」との共通券も発売されています。

大滝鍾乳洞
名称 大滝鍾乳洞/おおたきしょうにゅうどう
所在地 岐阜県郡上市八幡町安久田2298
関連HP 大滝鍾乳洞公式ホームページ
電車・バスで 長良川鉄道郡上八幡駅からタクシーで12分
ドライブで 東海北陸自動車道郡上八幡ICから約9km
駐車場 300台/無料
問い合わせ 大滝鍾乳洞 TEL:0575-67-1331/FAX:0575-65-3950
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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