地図で知る『魏志倭人伝』の旅

奴国までの旅は、ほぼルートがわかってきた!

【韓国から狗邪韓国へ】

水行し韓国をへて狗邪韓国に至る。7000余里

【狗邪韓国から対馬国へ】

始めて一海を渡る1000余里。対馬国に至る。1000戸余

【対馬国から一支国へ】

南、一海を渡る1000余里。一大国に至る。戸数3000許
実際のルートを当時の対馬国の湊(川を遡った川湊)と推測される地から、一支国の湊と判明している場所まで、航海マップを作成してみました。
実測値は136kmとなり、単純計算すると136km÷1000里=0.136km/里
1000余里と記されているので、136km÷1080里=約125m
つまり、海路の1里は125mと推定できます。

【一支国から末盧国へ】

又一海を渡る1000余里。末盧国に至る。4000余戸

壱岐(一支国)から末盧国(唐津)への海上ルートは、現在も海路があるのでほぼそれに沿わせていると、実測値は47.5km。前回の「海路1里=125m」にあてはめると380里となって、1000余里とはほど遠い数値となります。
当時は風と海流まかせですので、まっすぐ唐津を目指したとは考えづらいので、どこか佐賀県の海岸に到達して、沿岸を進んだのかもしれません。

【末盧国から伊都国へ】

東南、陸行500里。伊都国に到る。1000余戸

肥前国松浦郡唐津(現・佐賀県唐津市)から筑前国志摩郡(現・福岡県糸島市)に至る古道は、唐津街道。しかし近世の江戸時代に整備された道。九州に官道が整備されるのは、太宰府設置以降だと推測できるので、末盧国から伊都国への道はあくまでも推測の域を出なません。一応海岸沿いに歩いたとすると、36.5kmしかありまあせん。現在の道路改良された県道や国道でこの数字ですから、古代の道をうねうねと岬を回り込んで歩いたとすれば1.5倍から2倍の距離があったと考えられます。
仮に1.7倍とすると、36.5km×1.7=62.05km
仮に海路の「1里=0.125m」をあてはめてみると496.4里となり、案外正確な距離だということが判明します。
ただし、東南ではなく、東北東に進んでいます。東南ということは、当初、実際には少し山側を歩いたのかもしれません。

【伊都国から奴国へ】

東南、奴国に至る。100里。2万余戸

伊都国(糸島市)から奴国(春日市)への道は、県道49号大野城二丈線を比定してみました。日向峠の難関が立ちはだかりますが距離は27.5km。ほぼ田畑を歩くので、古代とあまり距離数が違わないと想定しても220里となり、100里とは大きな差がでます。仮に那珂遺跡群(福岡市博多区)あたりに奴国の王都があったとしても、まだ200里近くある計算になり、100里という数字には疑問が生まれます。

奴国から先は、まだ判明していない

【奴国から不弥国】

東行、不弥国に至る。100里。1000余戸
不弥国(ふみこく)は、宇美(福岡県宇美町)のこととする考えもありますが、地名の類似以外に確証がありません。
糟屋郡内最大の前方後円墳である宇美町の光正寺古墳は3世紀頃の築造と考えられるので、光正寺古墳の調査で「宇美説=糟屋平野説」が有力な説として考えられるようになりました。
仮に光正寺古墳が王墓で、その近くに王都があったと比定すると、奴国からの距離は9.7km。1里=0.125kmとするならば、ほぼ100里となりドンピシャリの場所といえるでしょう。位置的には北東から東北東となりますが・・・。

【不弥国から投馬国】

南、投馬国に至る。水行20日。5万余戸。
投馬国(とうまこく)も、特定されていません。不弥国から水行20日となると、不弥国=宇美町とするならば、地図を見る限り、まずどこの湊から船に乗ったのかという疑問も生じます。
瀬戸内を東に航海したなら発音が似ている備後国の鞆(とも)も考えられますが、邪馬台国・九州説では日向国都萬(西都市)。このほか出雲説などもあります。

【投馬国から邪馬台国】

南、邪馬台国に至る。水行10日、陸行1ヶ月。7万余戸。

南に行くということが、九州説の有力な根拠です。大和であるなら、東となるはずですが、『魏志倭人伝』には南としています。海里10日の後に陸路1ヶ月ですから、やはり大和という気もしてきます。

末盧館

2017年10月15日

『魏志倭人伝』に記された、伊都国・奴国・不彌国の都へ!

2015年3月7日

『魏志倭人伝』に記された、一支国・末廬国の都へ!

2015年3月7日

 

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