白石稲荷山古墳

白石稲荷山古墳

群馬県藤岡市にある墳丘長155mほどの巨大な前方後円墳が白石稲荷山古墳。墳丘長155mは、東日本で5番目の巨大古墳で、国の史跡。発掘調査から葺石で覆われ、円筒埴輪と朝顔形円筒埴輪などが並んでいたと推測されています。七輿山古墳などとともに毛野国白石丘陵公園として整備されています。

5世紀前半の巨大な前方後円墳で国の史跡

藤岡市、早稲田大学、群馬県立歴史博物館の合同での先端考古学測量調査で、デジタル3次元測量と地中レーダー探査(GPR)を駆使し、5世紀初頭の前方後円墳としては、東日本では屈指のものということが判明。
5世紀前半築造のコナベ古墳(奈良市法華寺町/墳丘長204m)の設計形状がそのまま反映されていることから、ヤマト王権との関連性も推測されます。

これまでの発掘調査で、四獣鏡、内行花文鏡、鉄刀、碧玉製管玉、ガラス製切小玉、石で作られた枕・鎌・下駄などの滑石製模造品が出土。
主体部の上には家形埴輪や短甲形埴輪が設置してありました。

昭和62年から3回にわたる範囲確認調査で、古墳の北側に隣接する十二天塚古墳が2つの古墳であることがわかり、十二天塚古墳、十二天塚北古墳と命名。
さらに最新の調査で直径22mほどの円墳だったことが判明しています。
七輿山古墳、皇子塚古墳、伊勢塚古墳などとともに白石古墳群を形成しています。

ビジターセンターとして藤岡の古墳を詳しく解説する藤岡歴史館が整備されているのでお立ち寄りを。

白石稲荷山古墳
名称 白石稲荷山古墳/しろいしいなりやまこふん
所在地 群馬県藤岡市白石
関連HP 藤岡市公式ホームページ
ドライブで 上信越自動車道藤岡ICから約5km
問い合わせ 藤岡市教育委員会文化財保護課 TEL:0274-23-5997
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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