兵庫県神戸市中央区、神戸北野異人館街にある洋館のひとつが洋館長屋。2軒が左右対称に建つユニークな家(アパルトマン)で、外国人向けアパートとして旧居留地に明治41年に建てられたもの。建物が日本の長屋風であることから洋館長屋と呼ばれています。ボシー氏の自邸だったため旧ボシー邸ともよばれています。
館内にはフランス関連のコレクションを展示
木造2階建て、桟瓦葺き、寄棟造りに下見板張り、白いオイルペンキ塗りの外壁は当時の代表的な洋館様式。
明治時代後期、旧居留地の住宅不足を背景に2世帯が暮らせる外国人向けのアパートとして建築されたもので、中央階段を中心に、玄関が向き合うように左右対称に建物が並んでいます。
館内はフランスをテーマにした展示が行なわれ(そのため「仏蘭西館」との愛称も)、エミール・ガレ、ドーム兄弟などのアール・ヌーヴォー(Art nouveau/19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した「新しい芸術」運動)の工芸家の作品をはじめ、ルイ・ヴィトンの初期アンティークトランクなどを展示。
上から見ると花びらに見える真っ赤な花弁ソファは、座面が外に向かって開いたアール・ヌーボー時代の作品で、パリのエスプリが集結しています。
20世紀前半のエコール・ド・パリ(École de Paris)を代表するマルク・シャガールなどの絵画もさりげなく飾られています。
建物は、兵庫県の「ひょうごの近代住宅100選」選定。
異人館うろこグループが運営する施設のため、洋館長屋のほか、うろこの家・展望ギャラリー、山手八番館、北野外国人倶楽部、 坂の上の異人館、英国館、ベンの家に入館できる「異人館巡りプレミアムパス(異人館7館+展望ギャラリー)」、洋館長屋、英国館、ベンの家に入館できる「北野通り3館パス」の利用も可能です。
洋館長屋 | |
名称 | 洋館長屋/ようかんながや |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区北野町2-3-18 |
関連HP | うろこグループ公式ホームページ |
電車・バスで | JR三ノ宮駅・阪神三宮駅・阪急三宮駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速道路神戸線京橋ランプから約2km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 洋館長屋 TEL:078-221-2177 |
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