みゆき通り

兵庫県姫路市、姫路駅前と国宝姫路城の大手門前（桜門橋）を結ぶ大手前通りに並行する商店街が、みゆき通り（みゆき通り商店街）。明治36年、城北陸軍練兵場（現在の姫路競馬場一帯）で明治天皇行幸のもと閲兵式が行なわれた際、姫路駅から城北陸軍練兵場へ至る道路を行幸に因み、御幸通と命名したことに始まります。

姫路駅前と国宝姫路城を結ぶ姫路随一の商店街

明治29年に政府の軍備拡張政策のもと、陸軍第十師団が創設され、旧姫路城内に陸軍の諸機関が設営され、姫路は軍都としても発展します。
ロシアとの関係が悪化した明治36年11月11日から5日間、姫路から須磨に至る播但地方で陸軍特別大演習が挙行され（明治37年2月、日露戦争開戦）、城北陸軍練兵場で明治天皇の閲兵式が行なわれることが決定。
姫路駅と城北陸軍練兵場を結ぶ直線道路が急造され、御幸通りと称されたのが、みゆき通り商店街の前身です。
戦前は、この御幸通りが、都市計画の基軸でした。

現在はアーケード街になっていて、みゆき通り商店街は、姫路随一のショッピングストリートに。
明治39年4月18日、洋品雑貨商「米田まけん堂」創業に始まる老舗百貨店｢ヤマトヤシキ｣（昭和26年創業）も通り沿いにありましたが、平成30年に閉店しています。

昭和50年創業の「はまもとコーヒー」では、姫路名物のアーモンドトーストを味わうことができます。