御調八幡宮

御調八幡宮

広島県三原市八幡町に鎮座する古社が、御調八幡宮(みつぎはちまんぐう)。奈良時代の神護景雲3年(769年)、帝位を望んだ道鏡の野心を阻もうとして大隅に流された和気清麻呂の無事を祈るため、自身もこの地に流されていた清麻呂の姉・法均尼(ほうきんに)が、宇佐神を勧請して創建したが始まり。

春は枝垂れ桜、ソメイヨシノ咲く桜の名所

御調八幡宮

宝亀8年(777年)、参議で桓武天皇擁立に尽力した藤原百川(ふじわらのももかわ)が社殿を造営、保元3年(1158年)、石清水八幡宮の別宮となっています。

天正年間、豊臣秀吉は朝鮮出兵の拠点、名護屋城に移動する際、三原城に立ち寄り、武運長久を御調八幡宮の八幡神に祈願、桜を植えたと伝わっています(往時の桜は第2次世界大戦中に枯死し、株のみ現存)

室町幕府8代将軍・足利義政(あしかがよしまさ)の寄進と伝わる木製の狛犬一対、木造行道面13面、木造僧形八幡神坐像などの寺宝は国の重要文化財に指定されています。

境内を流れる八幡川を中心に一帯は「やはた川自然公園」として、キャンプ場が整備され、中国自然歩道の御調八幡宮・佛通寺コース(10.2km、全コースが佛通寺御調八幡宮県立自然公園の区域内で、山道主体のハイキングが可能)が通っています。
また西の吉野との別名ももつほどの枝垂れ桜の名所でもあり、春の例祭(4月中旬)には多くの人で賑わいます。
祭礼に奉納される『御調八幡宮の花おどり』は、広島県の無形文化財に指定(雨乞の踊りが桜の下の『花おどり』に転じたもの)。

広島県内に残された数少ないシイ天然林である社叢(しゃそう)は広島県の天然記念物に指定。

御調八幡宮
古い絵馬が掲げられる絵馬殿
御調八幡宮
名称 御調八幡宮/みつきはちまんぐう
所在地 広島県三原市八幡町7
関連HP 三原市公式ホームページ
電車・バスで JR三原駅からタクシーで20分
ドライブで 山陽自動車道三原久井ICから約4km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 御調八幡宮 TEL:0848-65-8652
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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