広島県庄原市・神石郡神石高原町、広島県北東部、帝釈川(たいしゃくがわ)中流の南北20kmにわたる大峡谷が、帝釈峡(たいしゃくきょう)。石灰岩質のカルスト台地が浸食されて造られたもので、深さは200m以上におよび、国の名勝、比婆道後帝釈国定公園にも指定されています。
ハイライトは天然の岩橋である雄橋
ハイキングコースは、上帝釈の永明寺から遊覧船乗り場がある神龍湖までの4kmがメインコース(落石などで通行止めの部分があり、迂回路が整備されているので事前に確認を)。
神龍湖から上流側が、上帝釈峡、下流側が下帝釈峡で、一般的な観光対象は、上帝釈峡ということに。
帝釈峡に点在する鍾乳洞の中で、唯一常設見学可能な白雲洞も必見ですが、ハイライトは国の天然記念物に指定された「雄橋」。
石灰岩が溶食されてできた天然の橋で、長さ90m、幅19m、高さ40mにもおよび、神の橋との別名も。
雄橋から白雲洞までは帝釈川沿いの道(遊歩道を兼ね、サイクリングに絶好)で1km、15分ほどの距離です。
上帝釈峡(庄原市)の昭和食堂が建つ帝釈第一駐車場・第二駐車場にはレンタサイクルも用意され、雄橋、白雲洞など、上帝釈峡探勝の起点に絶好。
帝釈峡ダムのダム湖の神龍湖の畔、紅葉橋近くからは神龍湖遊覧船も出航しています。
ダム湖百選にも選定される神龍湖の東側には「休暇村帝釈峡」もあり、探勝の基地にも絶好。
帝釈峡の名は、峡谷上端の集落にある石雲山永明寺の帝釈天に由来します。
和銅2年(709年)建立の古刹で、帝釈天が本尊です(拝観はできません)。
ちなみに帝釈峡一帯の石灰岩台地は、サンゴ礁を伴う南の島がルーツで、プレートの移動で日本列島にぶつかり、隆起したもの(石炭紀~二畳紀の地層)。
浸食された石灰岩の奇岩、そして石灰岩地帯特有の植生が特有の景観を生み出しています。
帝釈峡 | |
名称 | 帝釈峡/たいしゃくきょう |
所在地 | 広島県神石郡神石高原町永野 |
関連HP | 帝釈峡観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR東城駅から中国バス上下呉ケ峠方面行きで20分、神龍湖下車すぐ |
ドライブで | 中国自動車道東城ICから約7.4kmで神龍湖 |
駐車場 | 帝釈第一駐車場(200台/有料)、帝釈第二駐車場(130台/有料)、三坂駐車場(200台/有料)、トレイルセンター・佐藤商店前駐車場(40台/有料)、オフシーズンは無料 |
問い合わせ | 帝釈峡観光協会 TEL:0847-86-0611 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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