支笏湖公園自転車道

支笏湖畔のモラップと千歳市街の錦町を結ぶ全長26.5kmのサイクリングロード。区間の大部分は、北海道道872号支笏湖公園自転車道線という道道になっています。北海道道16号支笏湖公園線に並行する部分もありますが、単独部分は、苫小牧の製紙工場稼働のために王子製紙が敷設した王子軽便鉄道(通称山線)の軌道跡です。

支笏湖畔のモラップと千歳市街の錦町を結ぶサイクリングロード

自転車は千歳駅前ペウレ千歳2階にある観光案内所で借用

王子製紙は苫小牧での工場稼動に際し、千歳川に千歳第一発電所(明治43年)、第二発電所(大正5年)、第三発電所(大正7年)、第四発電所(大正9年)、第五発電所(昭和16年)を建設。

その建設資材の運搬や稼動に活躍した軽便鉄道は、山線苫小牧駅〜六哩駅(マイル)〜十哩駅〜十二哩駅〜十三哩駅〜分岐点駅(支笏湖湖畔への支線を分岐)〜水溜駅(現在の第一発電所)〜第二発電所駅〜第三発電所駅〜第四発電所駅〜上千歳駅という本線がありましたが、水溜駅(現在の第一発電所)〜第二発電所駅〜第三発電所駅〜第四発電所駅〜上千歳駅の軌道跡を転用しているのが支笏湖公園自転車道。

沿道には名水ふれあい公園、「千歳さけますの森 さけます情報館」、千歳第一発電所展望地などの観光スポットもああるのでサイクリング途中に見学を。

レンタサイクルは千歳駅横の千歳ステーションプラザ(旧・ペウレ千歳)2階、千歳駅観光案内所で貸し出しています。

序盤は千歳川沿いのゆるやかな登り
第一発電所あたりではヒグマの出没に注意

自転車の貸出場所、コース中の寄り道ポイントは!?

千歳観光案内所

JR千歳駅に連接する千歳ステーションプラザ(旧・ペウレ千歳)2階にある千歳観光連盟運営の観光案内所。専門のスタッフが、千歳周辺の観光をアドバイスしてくれるほか、夏季にはレンタサイクルも貸し出し(普通自転車・マウンテンバイク・電動アシスト付自

名水ふれあい公園

全国的にもおいしい水として有名な千歳市の水道。それもそのはずで、水源は環境省の名水百選に選定された「ナイベツ川湧水」。内別川は、石狩川水系千歳川の支流で千歳川の合流点までの間2.5㎞ほどに60ヶ所以上もの湧水地が確認されています。名水百選に

ウサクマイC遺跡見学コース

さけの里ふれあい広場周辺の千歳川上流部では、サケやマスの自然産卵が今も確認されています。立ち入り禁止となっている内別川(ナイベツ川)は尾根を挟んだ北側の谷ですが、一帯に広がるのが国指定のウサクマイ遺跡群。縄文時代早期から人が住み始め、続縄文

千歳さけますの森 さけます情報館

日本のサケマスの養殖事業は、内別川・千歳川上流の湧水に目をつけた開拓使御用掛・伊藤一隆が明治21年に日本初の官営「千歳中央孵化場」を開設したことに始まります。その事業は、国立研究開発法人水産研究・教育機構 北海道区水産研究所として引き継がれ

王子製紙千歳第一発電所

明治43年の王子製紙苫小牧工場の操業を前にして竣工したのが千歳第一発電所。千歳川には第二発電所(大正5年)、第三発電所(大正7年)、第四発電所(大正9年)、第五発電所(昭和16年)も設置され、王子製紙苫小牧工場の稼働を支えてきました。冬季に

王子軽便鉄道(山線)関連スポットは

アカシア公園

苫小牧駅近くの王子通に面した都市公園。公園の一角に、王子軽便鉄道(通称山線)の4号機関車が保存されています。明治43年、苫小牧に製紙工場を操業するにあたり、王子製紙は千歳川に第一発電所を建設。保存された機関車は昭和10年、小樽の橋本鉄工所(

山線鉄橋

支笏湖の湖畔、支笏湖温泉の脇から流れ出す千歳川の源流部に架かる鉄橋(歩道橋)。明治41年、王子製紙が千歳第一発電所を建設するための物資運搬用に苫小牧から王子軽便鉄道(通称山線)を走らせた際に架けたもので、北海道で現存する現役最古の鉄橋。当初

支笏湖公園自転車道
名称 支笏湖公園自転車道/しこつここうえんじてんしゃどう
所在地 北海道千歳市錦町1
関連HP 北海道庁公式ホームページ
ドライブで 道央自動車道千歳ICから約3.8kmで千歳ステーションプラザ駐車場
駐車場 千歳ステーションプラザ駐車場(485台/有料)を利用し、レンタサイクルの借用を
問い合わせ 千歳駅観光案内所 TEL:0123-24-8818/FAX:0123-24-8819
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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