福井県小浜市郊外の羽賀山にある高野山真言宗の古刹、羽賀寺(はがじ)。山号は鳳聚山。鳳凰が飛来してこの山に羽を落としたことを喜んだ当時の女帝・元正天皇の勅命により、霊亀2年(716年)、行基が創建したということから付けられた称号です。本尊・木造十一面観音菩薩立像は国の重要文化財。
鳳凰が舞い降りた伝説の霊地に建つ
像高146.4cmの木造十一面観音菩薩立像は、行基が元正天皇をモデルにして彫ったと伝えられ、檜材の一木造りで、柔らかな面持ち。
平安時代前期の制作と推測されますが、長い間、秘仏であったため、彩色が鮮やかに残されています。
木造千手観音菩薩立像、木造毘沙門天立像、紙本墨書羽賀寺縁起、室町時代に建立された和様の密教建築の本堂は国の重要文化財に指定されています。
木造千手観音菩薩立像は、長寛3年(1165年)に松林寺の本尊として造像されたものですが、松林寺が廃仏毀釈の荒波で明治初年に廃寺となったため、羽賀寺に移されたもの。
木造毘沙門天立像は、治承2年(1178年)の造像で、やはり松林寺にあった仏像です。
紙本墨書羽賀寺縁起は、室町時代に後陽成天皇の父である陽光院誠仁親王が書き、その奥書を後陽成天皇が記したもの。
行基創建から、建久元年(1190年)の源頼朝による三重塔の建立などが細かに記されています。
羽賀寺 | |
名称 | 羽賀寺/はがじ |
所在地 | 福井県小浜市羽賀83-5 |
関連HP | 小浜市公式ホームページ |
電車・バスで | JR小浜駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 舞鶴若狭自動車道小浜ICから約3.5km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 羽賀寺 TEL:0770-52-4502 |
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