「日本一城の多い県」は意外にも兵庫県！　史跡指定の城跡だけで「22城」もある

国の特別史跡、そして国の史跡の指定を受ける城跡（陣屋、台場などを含む）が日本一、つまりは「日本一城の多い県」は、意外にも兵庫県。瀬戸内海から日本海までに広がる戦国時代には、摂津国、播磨国、但馬国、丹波国、淡路国の5つの国で構成され、史跡指定の城が22城もあるのです。

播州姫路は智将・黒田官兵衛の出身地

兵庫県の城といえば、訪日外国人観光客にも人気の姫路城が思い浮かびますが、日本100名城選定の城も姫路城のほかに明石城、赤穂城、竹田城、篠山城の5城、続日本100名城が4城あります。
このなかで竹田城は「天空の城」として名高い城で、雲海に浮かび上がる城は有名です。

兵庫の城といえば、忘れてならないのが2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』のモデルとなった黒田孝高（くろだよしたか）。
豊臣秀吉の側近として仕え、竹中重治（半兵衛）とともに秀吉の参謀として活躍、後世「両兵衛」「二兵衛」と並び称された智将です。
播磨国の姫路に生まれ、御着城主・小寺政職（こでらまさもと）の近習に。
毛利元就、尼子勝久、赤松政秀が割拠し、そして織田信長の侵攻を受けるが中国地方の戦乱の時代に、小寺政職に織田方に付くことを進言、備中高松城攻略、本能寺変後の秀吉の中国大返しなどでも活躍しています。

兵庫県に史跡指定を受ける中世の城郭が多いのは、こうした群雄割拠の時代を反映、なかには時代劇、大河ドラマなどにも登場しない埋もれた名城も数あります。

兵庫県にある史跡指定の城　22城