茨城県立歴史館

茨城県立歴史館

茨城県水戸市、偕楽園にほど近い東町運動公園東側一角に建つミュージアムが茨城県立歴史館。館内では茨城県の歴史を古代、中世、近代にわけて展示解説を行なっています。隣接して考古資料集蔵庫を有し、考古学資料や民俗資料が充実しています。一橋徳川家記念室もあって、水戸徳川家の歴史もよくわかります。

茨城県の歴史を詳しく解説

茨城県立歴史館

常設展示は、「茨城の歴史をさぐる」で、「原始・古代」、「近世」、「近・現代」と3つに大別し、さらに13のテーマで区分しています。
各時代の変わり目に「歴史の光」コーナーを設け、その時代の特色ある項目を選出し、エポックメーキングな出来事などを紹介しています。

「原始・古代」は、狩りと漁り、ひたみちの国々、律令制の社会【中世】、常陸大掾(だいじょう)と守護、得宗領の拡大と常陸の豪族、戦国の争乱と佐竹氏という6コーナーで戦国時代(中世)までの常陸国を紹介。
「歴史の光」コーナーは、「『常陸国風土記』の世界」で、三昧塚古墳出土「金銅製馬形飾付冠」(複製)などを展示し、常陸国府の置かれた石岡を中心とする律令時代の繁栄の様子を偲ぶことができます(古代、常陸国はヤマト王権の北方警備の最前線で、軍事的にも重要な場所でした)。

常陸大掾は、中世の常陸国の豪族。
平安時代中期に平国香(たいらのくにか=常陸平氏、伊勢平氏の祖)が常陸大掾に任官して、土着したと伝えられ、国香の子・平貞盛は平将門の乱で同族の将門を破り、勢力を拡大したのです。
中世の「歴史の光」コーナーは、「平将門の乱」と「南北朝の戦い」の紹介です。

「近世」では、常陸諸藩の成立、水戸藩と徳川光圀、産業とくらし、常陸大掾(だいじょう)と守護、藩政改革、地方文化の発展という6つのコーナーで、江戸時代を詳しく解説。
常陸というと、水戸藩、水戸黄門こと徳川光圀、そして水戸学などを思い浮かべますが、実は版籍奉還時点で、現在の茨城県には、水戸藩、土浦藩、笠間藩、松岡藩、石岡藩、下館藩、谷田部藩、志筑藩、牛久藩、宍戸藩、下妻藩、麻生藩(以上常陸国)、古河藩、結城藩(以上下総国)と14もの藩があったのです。
さらに天領、旗本領、他の藩の飛地などがあり、複雑な様相を呈していました。
「歴史の光」コーナーは、「『大日本史』編さん」、そして「海外へのめざめ」です。

「近・現代」では、近代茨城の出発、近代茨城の軌跡と明治維新以降の茨城県の発展を紹介。
「歴史の光」コーナーは、幕末に筑波山で挙兵した尊王攘夷派(天狗党)の争乱「天狗党事件」、そして「地主と農民」を解説しています。

所蔵する品の中で国の重要文化財に指定されるのは、行方市(なめがたし)の三昧塚古墳(さんまいづかこふん)から発掘された金銅馬形飾付透彫冠(こんどうせいうまがたかざりつきかんむり)などの出土品、そして一橋徳川家からの寄贈を受けた文書、書画など一橋徳川家関係資料 4715点。

本館の周囲には擬洋風建築の旧水海道小学校本館(明治14年築)、18世紀前半の茅葺き屋根の旧茂木家住宅、もとは歴史館の場所に建っていた和風建築の旧水戸農業高等学校本館(明治32年築)など歴史的に価値のある建物も移築されています。

茨城県立歴史館庭園のいちょう並木は、11月に黄葉し、『歴史館いちょうまつり』が開催されています。

庭園には蓮池もあり、開花シーズン(7月中旬頃)の早朝にはカメラを構える人の姿も見かけます(朝の早い時間帯にのみ開花)。

茨城県立歴史館
名称 茨城県立歴史館/いばらきけんりつれきしかん
所在地 茨城県水戸市緑町2-1-15
関連HP 茨城県立歴史館公式ホームページ
電車・バスで JR水戸駅から茨城交通バス偕楽園行きで15分、歴史館前下車、すぐ
ドライブで 常磐自動車道水戸ICから約7km
駐車場 124台/無料
問い合わせ 茨城県立歴史館 TEL:029-225-4425/FAX:029-228-4277
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
旧水海道小学校(茨城県立歴史館)

旧水海道小学校(茨城県立歴史館)

茨城県立歴史館(茨城県水戸市)の正門を入ってすぐ、旧水海道小学校本館が移築保存されています。舟運で栄え進取の気性がある水海道(みつかいどう=現・常総市)から移築された、八角形の塔屋と深い軒出しが印象的な木造二階建ての疑洋風建築です。明治14

三昧塚古墳

三昧塚古墳

茨城県行方市(なめがたし)、霞ヶ浦(西浦)の北岸の沖積地は、古代の豊かな漁業資源、水運の便利さなどを反映して数多くの古墳がある古墳密集地帯(沖洲古墳群)。そのうちのひとつ三昧塚古墳(さんまいづかこふん)は、墳丘長82.1mの前方後円墳。一帯

 

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