五浦海岸 六角堂

五浦海岸 六角堂

茨城県北茨城市大津町五浦(いづら)の太平洋の荒波打ち寄せる五浦海岸。明治36年、茨城県出身の画家飛田周山の案内で五浦海岸を訪れた岡倉天心は、景観の美しさに魅了され、明治38年には自ら設計した邸宅と六角堂を建築しています。法隆寺夢殿を模して建てられた六角堂は、天心がもっとも好んだ場所で、五浦海岸を見渡す絶好のビューポイント。

五浦海岸のビューポイントに岡倉天心が建てた堂

五浦海岸 六角堂
五浦海岸 六角堂

「関東の松島」といわれる五浦海岸でも随一のビューポイントが六角堂。
岡倉天心が建て、天心自身は観瀾亭(かんらんてい)と呼んでいた六角堂は、茨城大学美術文化研究所六角堂の名で、国の登録有形文化財になっていましたが、東日本大震災の津波で土台を残して建物が流失。
現在の建物は、平成24年4月17日に再建されたもの。

岡倉天心は宇宙を示す六角形にこだわり、六角堂を建てるにあたって、模したものは、法隆寺の夢殿、京都の頂法寺(六角堂)、中国・四川省の成都市にある杜甫の草堂と諸説あり、定かでありません。
室内に座って海を眺めると目線が水平線の高さになるように設計されており、岡倉天心はここにこもって瞑想し、本を読み、茶を点てたのだとか。

岡倉天心は、この地を大いに気に入り、明治40年4月4日には東京市下谷区(現・台東区谷中5/岡倉天心記念公園)から多賀郡大津町727番地の3(現在の北茨城市大津町五浦)に戸籍を移しています。

六角堂は、国の登録記念物「岡倉天心旧宅・庭園及び大五浦・小五浦」の一部になっています。

五浦海岸 六角堂
名称 五浦海岸 六角堂/いづらかいがん ろっかくどう
所在地 茨城県北茨城市大津町五浦
関連HP 茨城大学五浦美術文化研究所公式ホームページ
電車・バスで JR常磐線大津港駅からタクシーで5分。市内循環バスで15分(平日のみ運行)
ドライブで 常磐自動車道北茨城IC、または、いわき勿来ICから約10km。
駐車場 市営五浦駐車場(30台/無料)
問い合わせ 茨城大学五浦美術文化研究所 TEL:0293-46-0766
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
茨城大学五浦美術文化研究所

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