石川県金沢市にある東照大権現(徳川家康)、天照大神(あまてらすおおかみ)、加賀藩第2代藩主・前田利常(まえだ としつね)を祀る神社が金沢東照宮 尾﨑神社。3代藩主・前田光高(まえだみつたか)が寛永20年(1643年)に、徳川家康を祀る東照宮として金沢城北の丸に創建。
日光東照宮を模した社殿は国の重要文化財
寛永17年(1640年)、幕府から東照大権現の勧請を許され、金沢城北の丸に造営されたのが、「御宮」(東照三所大権現社)。
別当(管理する寺)として神護寺も置かれています。
3代藩主・前田光高の正室は第3代将軍・徳川家光の養女で水戸藩主・徳川頼房の娘・大姫。
光高の光は、家光の偏諱を授かったもので、加賀藩の徳川家への接近ぶりがよくわかります。
明治6年の神仏分離により、仏像・仏具を取り払って尾﨑神社と改称し(本地堂が現在の長田菅原神社の拝殿として移され)、明治9年に金沢城が陸軍省用地となったため、現在の場所に遷座しています。
その際、軍から渡された移転料が600円しかなかったため、費用が不足し、付属した貴重な建物を破却しているため、正確には往時の姿ではありません。
寛永20年(1643年)建立という創建時の本殿(内陣に厨子を安置)、幣殿、拝殿、本殿を取り囲む透塀、中門(幣殿と本殿の間に建つ平唐門)が現存し、国の重要文化財になっています。
これらの建物は、金沢城の現存する遺構としては最古の建造物で、実に貴重。
金沢東照宮 尾﨑神社 | |
名称 | 金沢東照宮 尾﨑神社/かなざわとうしょうぐう おざきじんじゃ |
所在地 | 石川県金沢市丸の内5-5 |
関連HP | 金沢市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR金沢駅から北陸鉄道バス香林坊方面行きで8分、南町下車、徒歩5分 |
ドライブで | 北陸自動車道金沢西ICから約5km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 金沢東照宮 尾﨑神社 TEL:076-231-0127 |
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