岩手県八幡平市、八幡平の山頂部、八幡沼の北東に位置するピークが、源太森。オオシラビソ(アオモリトドマツ)が鬱蒼と茂る標高1595mのピークで、頂(いただき)というよりもなだらかな丘のてっぺんといった感じですが、八幡平らしい幽玄の森を感じることのできる場所です。
アオモリトドマツ茂る山頂は、八幡平三大展望地のひとつ
八幡平山頂〜八幡沼〜源太森〜黒谷地湿原と歩くルート(八幡平山頂遊歩道)途中に位置しているので、多くのハイカーがオオシラビソ(アオモリトドマツ)茂る森を堪能しています。
八幡平山頂駐車場から見返峠経由で源太森まで徒歩1時間の行程。
緩やかな丘ですが、西側の眺望は、八幡沼や八幡平山頂方面が開け、オオシラビソ(アオモリトドマツ)の樹海を眺めることができます。
黒谷地湿原の東南、アスピーテライン沿いの茶臼岳(1578.2m)、裏岩手縦走コース上の畚岳(もっこだけ/1577.8m)、そして源太森は、八幡平三大展望地にも数えられています。
八幡平には源太森、源太岩と源太の名が付く頂と岩がありますが、平安時代(桓武天皇の治世)、征夷大将軍となって蝦夷征討を行なったという坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の配下の霞の源太忠義、源太忠春に由来。
延暦16年(797年)、坂上田村麻呂は、源太忠義(げんたただよし)、源太忠春(げんたただはる)に岩手山中の賊軍を探ることを命じ、八幡平のアオモリトドマツ茂る森を抜け、敵地を遠望できる山頂に出ました。
この森が源太森で、周囲を見渡した岩が源太岩ということに。
戦の際に、八幡大菩薩に祈願し、見事に賊を討ち果たしたので、一帯を八幡平を名付けたとも伝わっていますが、湿地と原生林の八幡平山上(物資の補給も困難)に賊軍が隠れるかという疑問も生まれ、あくまで伝承の域を出ない話です。
源太森 | |
名称 | 源太森/げんたもり |
所在地 | 岩手県八幡平市細野 |
関連HP | 八幡平市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR盛岡駅前から岩手県北バス八幡平蓬莱境行きで2時間、終点下車、徒歩1時間 |
ドライブで | 東北自動車道松尾八幡平ICから約25kmで八幡平山頂駐車場 |
駐車場 | 八幡平頂上第二駐車場(無料) |
問い合わせ | 八幡平市観光協会 TEL:0195-78-3500/FAX:0195-78-3838 |
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