うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)

うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)

日本有数の「塩の町」(天然塩生産)を誇った宇多津(香川県綾歌郡宇多津町)。道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園には、入浜式塩田を復元され、昔ながらの手作業で塩を造っています。900平方メートルの塩田と茅葺きの釜屋が復元され、うたづ海ホタル(宇多津町産業資料館)が中心施設となっています。

カフェでランチを味わうことも

保育士が選んだユニークでカラフルな遊具が揃う遊具広場、芝生広場、瀬戸大橋のライトアップを眺める一等地に「恋人の聖地モニュメント」が築かれ、全体が道の駅「恋人の聖地 うたづ臨海公園」になっています。

センターハウスが宇多津町産業資料館「うたづ海ホタル」で、地元コミュニティFM・FMSUN(ヘフエム・サン)のサテライトスタジオ「うたづ恋NAMISTUDIO」、日替わりヘルシーランチ、オリジナルヘルシージュースも用意される「Cafe ripple」(カフェリップル)、演劇・コンサート・講演など多彩な文化イベントが行なわれる「ハーモニーホール」などがあります。

復元塩田の横には、大正15年築の旧仲枡塩田水門(国の登録有形文化財)が移設されています。
この水門は、雨水など余分な水を塩田から排出する役割を担ったもの。

宇多津町産業資料館の所蔵物、復元塩田、そして旧仲枡塩田水門は、「宇多津の塩業関連遺産」として経済産業省の近代化産業遺産「瀬戸内海沿岸の気候風土に育まれた製塩業・醸造業の近代化の歩みを物語る近代化産業遺産群」になっています。

うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)

宇出津の塩田の歴史

うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)
復元された塩田での製塩作業

江戸時代中期、延亨2年(1744年)、讃岐国那珂郡垂水村(現・香川県丸亀市垂水町)の酒造業者・今田八五郎が古浜塩田を築いたことに始まる宇多津の製塩。
遠浅の海岸に堤防を築き、満潮・干潮の中位に塩田面を設けるという瀬戸内海の干満を利用した入浜式塩田。

浜に掘った溝に海水を導き、毛細管現象 よって砂層上部に海水を供給。
太陽光と風で水分を蒸発させ、砂に塩分を付着させたところで砂を沼井に集め海水をかけて、かん水を採ります。
そのかん水を煮詰めて濾過して塩を取り出します。
本格的な製塩事業が始まったのは、明治に入ってからのことで、明治4年に高松藩が150町歩に及ぶ塩田の栄築事業に着手し、明治31年の宇出津町制施行の際には、古浜、陸枡、仲枡、沖枡、東浜、大東、土器、安達の8塩田と5つの塩産会社が誕生、明治36年には宇多津浜塩田が完成しています。

こうして明治時代には宇多津町の海岸線は塩田で埋め尽くされるほどの活況をみせましが、海水を必要としない化学製塩法の開発普及で昭和46年に廃業に。
昭和63年にうたづ臨海公園内に入浜式塩田が復元され、塩田で生産する塩も「うたづ海ホタル」の特産品コーナーで「入浜の塩」として販売されています(生産量は1ヶ月に120~150kg)。

うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)
名称 うたづ海ホタル(道の駅恋人の聖地 うたづ臨海公園)/うたづうみほたる(みちのえきこいびのとせいち うたづりんかいこうえん)
所在地 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4
関連HP うたづ海ホタル公式ホームページ
電車・バスで JR宇多津駅から徒歩15分
ドライブで 瀬戸中央自動車道坂出ICから約5km。または、坂出北ICから約4.7km
駐車場 54台/無料
問い合わせ うたづ海ホタル TEL:0877-49-0860/FAX:0877-85-5125
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
旧仲枡塩田水門

旧仲枡塩田水門

香川県綾歌郡宇多津町、瀬戸内海に臨む道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園に復元された入浜式塩田横にあるのが国の登録有形文化財・旧仲枡塩田水門(きゅうなかますえんでんすいもん)。長大な花崗岩の柱と梁を組み合わせて築いた大規模な塩田水門で、「大正15

 

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