木曽川うかい|犬山市

木曽川うかい

毎年6月1日~10月15日(8月10日を除く)、愛知県犬山市で『木曽川うかい』が行なわれます。「木曽川うかい」は愛知県犬山市と岐阜県各務原市の境界を流れる木曽川で行なわれる鵜飼い。鵜飼いというと岐阜市の長良川が有名ですが、実は隣の木曽川でも行なわれているのです。夜の鵜飼のほか、昼鵜飼も行なわれています。

間近に眺める臨場感で大人気!

木曽川うかい
鵜舟が大接近!

木曽川うかいは網をつけた10羽の鵜に魚を捕らせる古典的な漁法。
木曽川での鵜飼の最古の記録は、大宝2年(702年)の美濃国各務郡(かかみぐん)中里の戸籍「鵜養部目都良売」(うかいべめづらめ)。
この各務郡中里というのは現在の各務原市那加地区にあたるため、木曽川の鵜飼と推測できるのです。
以来1300年以上の歴史を誇っているのが木曽川の鵜飼。

尾張国側(現・愛知県)の犬山で鵜飼が始められたのは、江戸時代の初め、犬山城城主・成瀬正親(なるせまさちか)が三河国足助(現・豊田市足助)から2人の鵜匠を呼び寄せ、御料鵜飼を行なったのが始まり。

現在では、屋形船から国宝犬山城を眺めつつ、川面で繰り広げられる鵜飼を楽しむという粋な鵜飼遊覧となっているのです。

鵜舟にはそれぞれ鵜匠と船頭が乗り込み、1人の鵜匠が操る鵜は約10羽。
夜空に浮かぶ国宝犬山城を背景に、鵜舟の焚くかがり火のなかで、鵜匠の巧みな手縄さばきと鵜の妙技を見学できますが、木曽川うかいの観覧船は、鵜舟のすぐ間際にまで迫るのが特長。
かがり火の熱気が頬で感じられるほどの大接近なのです。
平成15年からは、昼鵜飼もスタートしています。

昼鵜飼、夜鵜飼とも予約を!

木曽川うかい

犬山市では昭和39年から鵜飼を市営にし、伝統の存続を図っています。
鵜匠も犬山市職員、つまりは全国で唯一地方公務員なのです。

夜の鵜飼は、食事なしの「観覧船プラン」(所要1時間15分)と「料亭 まき本店」、「懐石・釜めし 花の木」など料理店自慢の食事が付いた「船上食事付きプラン」(所要2時間30分)の2タイプ。
ともに出船前に「鵜匠のおもてなし」があり、鵜飼乗船場で鵜匠自ら鵜飼の見どころを紹介します。

昼鵜飼は6月1日~10月15日の火・木・土・日曜運航(8月9日〜8月10日を除く)。
食事付きで所要2時間30分。

ちなみに毎年鵜飼のシーズンインを前にして5月には、開幕に向けて鵜に与えるエサの量を徐々に減らし、空腹状態にして活発に魚を捕るようにするのだとか。

木曽川うかい|犬山市
開催日時 毎年6月1日~10月15日(8月10日を除く)
所在地 愛知県犬山市犬山北白山平2番地先
場所 木曽川
関連HP 木曽川うかい公式ホームページ
電車・バスで 名鉄犬山遊園駅から徒歩3分
ドライブで 中央自動車道小牧東ICから約14km
駐車場 40台/無料
問い合わせ 木曽川観光株式会社 TEL:0568-61-2727
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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