くるみ

神奈川県鎌倉市雪の下、小町通り面した昭和43年創業の甘味処が、くるみ。まだ人通り少なかった時代に開店した、小町通りの老舗で、民芸風の店構えで心和む雰囲気の甘味処。餡はもちろん、寒天、白玉も自家製というあんみつは、鎌倉・小町通り散策途中にぜひ味わいたい逸品です。

素敵なロゴ文字は、日本画家・小泉淳作の作品

店名は、住まいの旧住所表記の字稲荷小路胡桃が谷にちなみ、「くるみ」と命名。
「小さくても堅実でしっかりした店を」という願いが込められているのだそう。

メニューは、看板商品の特製あんみつ、クリームあんみつ、クリーム白玉、田舎しるこなど。
アイスクリームは、バニラか抹茶を選択できます。
白玉粉は新潟から取り寄せ、餡も北海道産の小豆を使い職人が手間ひまかけてつくるというこだわりの品。
秋冬の栗クリームあんみつなど季節限定商品も用意されています。

店のロゴ文字は、当時40代だった小泉淳作（こいずみじゅんさく）の作で、京橋・中央公論画廊にて初の個展を開く以前の作品です。
後に浄土宗大本山増上寺天井絵『泰山木』（平成11年）、鎌倉・建長寺法塔天井画『雲龍図』（平成12年）、京都建仁寺『双龍図』などは70代後半になってからの作品で、奈良・東大寺本坊の襖絵全40面完成・奉納は86歳になった平成22年のこと。
いかにも鎌倉らしいエピソードで、来店した際にはぜひ、この店名のロゴ（のれんなどに使用）にも注目を。