熊本県人吉市のJR肥薩線人吉駅の構内にあるのが、人吉駅転車台。転車台(ターンテーブル)は蒸気機関車(SL)の方向転換に欠かせない施設で、人吉駅では「SL人吉」(人吉駅〜熊本駅/平成6年3月で運転終了)の運転時に使われる施設です。
「SL人吉」の進行方向を転換するターンテーブル
「SL人吉」は、人吉駅に到着したあと、蒸気機関車(58654号機)は方向転換する必要がありますが、「SL人吉」の運行日には、この転車台の脇で、方向転換する様子を無料で見学ができます。
人吉駅到着後、国内唯一の石造り鉄道車庫の人吉機関庫(経済産業省の近代化産業遺産に認定)にまずは入り、その後、転車台へと移動し、方向転換してから再びホームに戻るというスケジュール。
人吉駅からはくま川鉄道跨線橋で線路を越え、転車台側へと徒歩で向かう必要があります。
熊本駅側にももちろん転車台は、必要で、従来の転車台は九州新幹線開業の新駅のために取り壊され、新たに熊本駅と西熊本駅間にある熊本車両センターに上路式転車台が築かれています。
人吉駅は、明治41年6月1日、八代 – 人吉駅間延伸に伴い鉄道庁(国鉄の前身)が開業した駅。
現在の駅舎は昭和53年に完成の3代目で、駅舎はリニューアルされていますが、転車台と石造機関庫が現存し、隣接して「人吉鉄道ミュージアムmozocaステーション868」で肥薩線の歴史を紹介しています。
ちなみに「SL人吉」に関しては、客車をけん引する蒸気機関車(58654号機=営業運転している蒸気機関車では国内最古)が老朽化し、メンテナンスを担う技術者の確保も難しいため、JR九州は平成6年3月で運転を終了すると発表しています。
人吉駅転車台 | |
名称 | 人吉駅転車台/ひとよしえきてんしゃだい |
所在地 | 熊本県人吉市中青井町326-1 |
電車・バスで | JR人吉駅から徒歩2分 |
ドライブで | 九州自動車道人吉ICから約2km |
駐車場 | 人吉駅前有料駐車場を利用 |
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