社伝によれば、斉明天皇4年(658年)に創建の古社が三重県伊賀市一之宮に鎮座する敢國神社(あえくにじんじゃ)。伊賀国の一之宮で、伊賀の国の阿拝(あえ)郡に住んだ阿拝氏の祖神である大彦命(おおひこみこと)、古代に伊賀を拓いたという渡来人の秦氏が祀った少彦名命(すくなひこなのみこと)の二神を祀っています。
伊賀国一之宮、敢國神社は全国の安倍さんの氏神でもある!
大彦命は孝元天皇の第一皇子で、武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)、吉備津彦命(きびつひこのみこと)、丹波道主命(たんばみちぬしのみこと)と並び『日本書紀』に登場する四道将軍(しどうしょうぐん)のひとりで北陸に派遣されたとされています。
北陸を平定後にこの地に移り、伊賀を拓いたというのが伊賀に伝わる伝承。
その子孫が阿拝氏というわけです。
阿拝氏は、後に阿閉・阿倍・安倍などとも記されるため、全国の安倍さんの氏神にもなっているのです。
平安時代に編纂された『延喜式』神名帳には「伊賀国阿拝郡 敢國神社」(式内大社)と記載され、伊賀国一之宮として崇敬されてきました(『延喜式』神名帳で大社に列したのは伊賀国で敢國神社が唯一)。
織田信長軍が伊勢に侵攻した天正9年(1581年)の天正伊賀の乱で、社殿を焼失。
慶長13年(1608年)8月に藤堂高虎(とうどうたかとら)が伊賀に入国後は上野城鬼門鎮護の神として本殿が再興され、以後は歴代藩主に保護されています。
御墓山古墳(みはかやまこふん=三重県最大級の規模を誇る前方後円墳)は、大彦命の陵墓と伝えられている。
敢國神社 | |
名称 | 敢國神社/あえくにじんじゃ Aekuni-Jinja Shrine |
所在地 | 三重県伊賀市一之宮877 |
関連HP | 敢國神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐那具駅から徒歩35分 |
ドライブで | 名阪国道伊賀一之宮ICから約1km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 敢國神社 TEL:0595-23-3061/FAX:0595-24-3972 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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