寺伝によれば、神亀3年(726年)、加賀・白山の開山で有名な泰澄(たいちょう=奈良時代の修験道の僧)が草庵を築いたのが始まりという古刹が、三重県鈴鹿市の石薬師寺。弘仁3年(812年)空海(弘法大師)が、巨石に薬師如来を刻んだとされますが、あくまで伝承の域を出ません。
広重の『東海道五十三次』にも描かれた東海道・石薬師宿の名刹
嵯峨天皇(在位809年〜823年)により勅願寺となり、中世には繁栄しますが、天正年間(1573年〜1592年)に兵火で焼失し、寛永6年(1629年)、伊勢神戸藩主・一柳直盛(ひとつやなぎなおもり)が再建しています。
往時には高富山西福寺瑠璃光院と称していますが、五街道の整備された江戸時代になって、元和2年(1616年)、東海道五十三次の44番目の宿場、石薬師宿にちなんで石薬師寺となりました。
本堂には本尊・薬師如来(秘仏=毎年12月20日のおすす取りに合わせて御開帳)、紀州徳川家寄進の脇侍日光菩薩、月光菩薩などが安置されています。
江戸時代には参勤交代途中の諸大名がこの石薬師寺に祈願しています。
石薬師寺薬師堂は、寛永6年(1629年)の築で三重県の有形文化財に指定。
石薬師寺 | |
名称 | 石薬師寺/いしやくしじ |
所在地 | 三重県鈴鹿市石薬師町1番地 |
関連HP | 鈴鹿市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR関西線加佐登駅から徒歩30分。または、タクシーで5分 |
ドライブで | 東名阪自動車道鈴鹿ICから約8.5km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 石薬師寺 TEL:059-374-0394 |
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