御墓山古墳

御墓山古墳

三重県伊賀市にある5世紀頃(古墳時代中期)築造と推測される前方後円墳が御墓山古墳(みはかやまこふん)。墳丘長188mは、三重県一はもちろん、東海・北陸地方では最大の規模を誇っています。仁徳天皇陵(大山古墳)、応神天皇陵(誉田山古墳)と同時期の築造で、全国的に古墳が巨大化する時代を背景に築かれています。国の史跡。

三重県最大の前方後円墳は、大彦命の墓!?

三重県の古墳は、1位が御墓山古墳、2位は馬塚古墳(墳丘長142m/5世紀後半/名張市新田)、3位は石山古墳(120m/伊賀市才良)と、すべて伊賀国がビッグ3。
4位がようやく伊勢国の宝塚第1号古墳ということからも、畿内(ヤマト王権)に近い、伊賀という立地から巨大な古墳が造られたということがわかります。

発掘調査も行なわれておらず、被葬者も伊賀地域を代表する首長ということしか推測できませんが、地元では伊賀国一之宮の敢國神社の祭神である大彦命(おおひこのみこと)の墓でないかと推測されています。

墳丘長の計測は森林になっているため、正確性が担保できず、文化庁は190mとしています。

御墓山古墳
名称御墓山古墳/みはかやまこふん
所在地三重県伊賀市佐那具町
関連HP伊賀市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR佐那具駅から徒歩20分
ドライブで名阪国道伊賀一之宮ICから約1.9km。壬生野ICから約2.2km
駐車場なし
問い合わせ伊賀上野観光協会 TEL:0595-26-7788
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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