熊野古道伊勢路 ツヅラト峠道

熊野古道伊勢路 ツヅラト峠道

三重県度会郡大紀町(たいきちょう)と北牟婁郡紀北町の境に位置する峠越えの道が熊野古道伊勢路 ツヅラト峠道。かつて神宮(伊勢神宮)と熊野権現を結んだ巡礼の道で、伊勢国と紀伊国の国境、ツヅラト峠(標高357m)を越える峠道です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産にもなっています。

ツヅラトとは九折(つづらおれ)の山道の意

ツヅラトとは九折(つづらおれ)の道という意味で、峠周辺の急峻な地形をジグザグ道で克服していたことがわかります。
江戸時代(近世)以降、紀州藩の街道整備に伴って東寄りの荷坂峠道(にさかとうげみち)が紀州への玄関口となってからも、昭和初期まで生活道として使われたルートです。

ハイキングとしては、やや健脚向きで、JR梅ヶ谷駅〜JR紀伊長島駅の間、9.5km、4時間のコースになっています。
梅ヶ谷駅側には、西国三十三所観音石像群もあり、石畳の古道とともに巡礼道の歴史を物語っています。

ツヅラト峠からは、南に紀伊長島の海を眺めますが、往時には伊勢から熊野三山を目指す巡礼者が、初めて熊野の海を目にした場所です。
紀伊長島へ下る峠道は、今も九折で、木立の中に石畳が続いています。

熊野古道伊勢路 ツヅラト峠道
名称 熊野古道伊勢路 ツヅラト峠道/くまのこどういせじ つづらととうげみち
所在地 三重県度会郡大紀町大内山
関連HP 三重県立熊野古道センター公式ホームページ
問い合わせ 三重県立熊野古道センター TEL:0597-25-2666/FAX:0597-25-2667
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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