長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)

長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)

三重県北牟婁郡紀北町長島、紀伊長島の長島地区と中ノ島地区を結び、江ノ浦湾に架かる橋が、長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)。上下に動く珍しい可動橋で、江ノ浦湾に入出港する船舶からの連絡を受けると、橋の中央部分がゆっくりと上がり橋下を船が通過するシステムです。

「アメイジング・グレイス」が流れると橋が上がります

長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)
遮断器が降り、橋が上がります

自動車は湾口にある江ノ浦大橋を利用するので、船の通過を待つことはありませんが、対岸に渡ろうとする歩行者と二輪車は、船舶の通過時には橋桁の昇降を待つことになります。

橋は昭和初期からありましたが、以前は昇降式ではなく片側だけが上がる跳ね上げ式でした。
現在の橋は平成5年7月に架け替えられた3代目で、全長85.5m、可動部支間30ⅿ。
通行できるのは、歩行者、自転車、バイクのみで、自動車は不可。

船が接近し、橋が上がる場合には「アメイジング・グレイス」(北岸・長島地区)、「アニーローリー」(南岸・中ノ島地区)が流れるので、曲が聞こえたら橋を見に行くのも手。
電気踏切遮断機が降りたら、ゆっくりと橋が上がります。
1日に30回、多い日には50回ほど昇降するので、少し待てば昇降を見学できるでしょう。

江ノ浦湾の入口には高架橋の江ノ浦大橋(通称アルファ橋)が架り、階段を使って橋上に上れば、江ノ浦湾と長島地区にある昔ながらの漁師町(通称「魚まち」)が一望できる絶景ポイントがあります(ただしループ部分は歩行者は通行できません)。

ちなみに昇開式可動橋では、可動部支間⻑44.1mの加賀須野橋(徳島県徳島市川内町・板野郡松茂町)が1位で、以下、江ノ浦橋(三重県紀北町/30.0m)、水門橋(山口県下関市・下関漁港閘門/12.3m)、玉重橋(三重県桑名市/8.5m)の順。
歩行者用の昇開式可動橋では、瀬戸歩道橋(熊本県天草市/50.0m)、筑後川昇開橋(福岡県大川市・佐賀県佐賀市/24.2m)などがあります。

長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)
名称 長島港江ノ浦橋(昇降式可動橋)/ながしまこうえのうらばし(しょうこうしきかどうきょう)
所在地 三重県北牟婁郡紀北町長島1292
電車・バスで JR紀伊長島駅から徒歩30分
ドライブで 伊勢自動車道勢和多気ICから約37km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ