猿田彦神社

三重県伊勢市宇治浦田、神宮（伊勢神宮）内宮の近くにある「みちひらきの大神」が、猿田彦神社。『古事記』、『日本書紀』による天孫降臨の際、神々の先頭に立ち道案内をしたという猿田彦大神を祭神とする古社で、猿田彦大神の直系子孫という宇治土公（うじとこ）家が代々宮司を務めています。

猿田彦大神は、万事をもっともよい方向へ導く神様

二重破風の妻入り造りの独特な本殿と優雅な寝殿造りの祝詞殿があり、敷地内には天照大御神が天岩戸にこもってしまった時、神楽をしたという芸能の祖神「天宇受売命（あめのうずめのみこと）」を祀る佐瑠女神社（さるめじんじゃ）も猿田彦神社の本殿と向かい合うようにして建っています。
佐瑠女神社は、芸能上達や縁結びにご利益があるとのこと。

「みちひらきの大神」ということで、学業や仕事をいい方向へと導いてくれるという言い伝えがあり、本殿前には八角形の方位石が置かれています。
以前に神霊が降臨する神座があったという聖域で、八角形は猿田彦大神神徳を表しています（願かけ絵馬も八角形です）。

5月5日の『御田祭』（おみた）は、三重県の無形民俗文化財に指定。