宮崎県宮崎市、宮崎神宮境内にあるかつての宝物館が宮崎神宮徴古館。神武天皇とその父母を祀り、かつては神武天皇社と呼ばれていた宮崎神宮。明治40年に神宮本殿とともに建てられた徴古館は、なまこ壁が印象的な擬洋風の建物。国の登録有形文化財になっています。
なまこ壁が印象的なレトロな擬洋風建築
屋根は本宮の余材で造られたもので、建築費は当時の金額で、1万3352円といわれています。
設計は、宮崎神宮に残る棟札には、工事設計者として帝室技芸員に任命されていた佐々木岩次郎(ささきいわじろう)の名が見えますが、神殿・幣殿・渡殿・神饌所・御料屋・透間垣・拝所・正門・玉垣・石柵の社殿群は、平安神宮、大倉集古館、湯島聖堂、築地本願寺などの設計で知られる伊東忠太(いとうちゅうた)です。
明治8年に竣工した慶應義塾の三田演説館(アメリカの会堂の資料を参考にして設計された建物、重要文化財)をモデルにしています。
ちなみに徴古館とは、神社の博物館のような施設のこと。
建築当時の宝物は、現在、宮崎県総合博物館に寄託されています。
宮崎神宮徴古館 | |
名称 | 宮崎神宮徴古館/みやざきじんぐうちょうこかん |
所在地 | 宮崎県宮崎市神宮2-4-1 |
電車・バスで | JR宮崎神宮駅から徒歩10分 |
ドライブで | 宮崎自動車道宮崎ICから約7.8km |
駐車場 | 宮崎神宮駐車場(300台/無料)、正月は1400台の臨時駐車場を開設 |
問い合わせ | 宮崎市教育委員会文化財課 TEL:0985-85-1178 FAX:0985-84-2222 |
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