西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)の広がる台地の中央、第五集団にある古墳群内唯一の横穴式石室墓が鬼の窟古墳(おにのいわやこふん)。日向の神話では木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を嫁にと願う悪鬼が、姫の父・大山祇神(おおやまづみのかみ)から一夜で岩屋をつくるようにいわれ、完成させた岩窟と伝えられています。
西都原古墳群最後の首長墓!?
6世紀末~7世紀初頭に築造された東西径36.4m、南北径33.6mの円墳で、西都原古墳群最後の首長墓と推測されています。
墳丘周囲には、二重の周壕(内壕と外壕)が築かれ、その間に高い外堤が設けられています。
奈良県明日香村の石舞台古墳(いしぶたいこふん)同様に、大陸的な要素をもった墳墓となっています。
平成7年度の調査によって全長12.4mの横穴式石室からは、耳環、平玉、刀子、鉄鏃、金銅装馬具片、鉄釘、須恵器、土師器などが出土し、埋葬には木棺が使用されたものと推測されています。
古墳の入口から玄室に至る道の天井に大きな隙間があり、大山祇神が石を1枚抜き取った跡だと伝えられています。
墳丘と石室は築造当時の形状に復元整備され、公開されているのでぜひ見学を。
西都原古墳群は、生目古墳群などとともに日本遺産「南国宮崎の古墳景観 -古代人のモニュメント-」の構成資産になっているほか、南九州の古墳文化(南九州の古墳群)として地元・宮崎県では世界遺産登録を目指しています。
鬼の窟古墳(西都原古墳群) | |
名称 | 鬼の窟古墳(西都原古墳群)/おにのいわやこふん(さいとばるこふんぐん) |
所在地 | 宮崎県西都市三宅 |
関連HP | 西都市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR南宮崎駅から徒歩3分の宮交シティバスターミナルから西都行き宮崎交通バスで1時間3分、西都バスセンター下車、タクシーで5分 |
ドライブで | 東九州自動車道西都ICから約7km |
駐車場 | 700台/無料 |
問い合わせ | 西都市観光協会 TEL:0983-41-1557/FAX:0983-41-1559 |
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