高鍋大師

高鍋大師

宮崎県児湯郡高鍋町にあるユニークな丘の上の石像群が、昭和8年に開山した高鍋大師。近くにある持田古墳群の盗掘に心を痛めた岩岡保吉が半生をかけて築いた大小700体以上の石像で(500体が現存)、日向灘を一望する小高い丘の上に並んでいます。地元以外の人なら充分に珍百景に値する場所です。

日向灘を一望する小高い丘に大小500体の石像が並ぶ

高鍋大師

高鍋町で精米業を営む岩岡保吉は、持田古墳群の盗掘事件に胸を痛めたことをきっかけに、被葬者の霊を鎮めるため、大分県から石工を招いて石像彫刻を学び、堂を建立し、清武町から運んだ凝灰岩(清武石)に自身も鑿(のみ)をふるって88体の仏像を彫ったのが始まり。
大師と称しているのは空海(弘法大師)を祀るためですが、宗教法人にはなっていません。

家業を息子に譲った後には精力的に彫り続け、仏像だけでなく時代を背景に素戔嗚命(すさのおのみこと)などの神像、さらには水戸黄門の像まで彫られています。
晩年に彫った像には高さ7mの巨像も9体。

高鍋大師は持田古墳群とともに日本遺産「古代人のモニュメントー台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観ー」の構成資産にもなっています。

高鍋大師
名称 高鍋大師/たかなべだいし
所在地 宮崎県児湯郡高鍋町持田
関連HP 高鍋町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR高鍋駅からタクシーで10分
ドライブで 東九州自動車道高鍋ICから約4km
駐車場 3台/無料
問い合わせ 高鍋町観光協会 TEL:0983-22-5588/FAX:0983-22-5821
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
持田古墳群

持田古墳群

宮崎県児湯郡高鍋町にある4世紀~6世紀に築造された古墳85基が、持田古墳群。高鍋市街地の北、小丸川左岸の標高50mの台地上、東西0.8km、南北1kmの範囲に前方後円墳9基、帆立貝形古墳1基、円墳75基の85基が現存しています(失われた古墳

 

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