徳融寺

徳融寺

奈良県奈良市、ならまち地域にある融通念仏宗の寺、徳融寺。奈良時代の貴族、藤原豊成(ふじわらのとよなり=中将姫の父)の邸跡と伝えられる地に建つ寺で、『当麻曼荼羅』(たいままんだら)で知られる中将姫と藤原豊成の宝篋印石塔(ほうきょういんせきとう)も残されています。

中将姫の父、藤原豊成の邸跡とも伝わる寺

中将姫が9歳のとき、継母・照夜ノ前から雪の日に松に縛られて折檻されたという雪責めの松のものと伝わる切り株も昭和29年まで残されていました(ただし、文楽・歌舞伎の演目として知られる『中将姫雪責』ですが、後世の創作とも推測されます)。
昔は、歌舞伎『中将姫雪責』が公演の際には、役者や関係者がここを詣でる習わしがあったほど。

徳融寺自体は南都七大寺のひとつ元興寺の塔頭(たっちゅう)で、天文13年(1544年)、興善法印の建立、天正18年(1590年)に現在地に移転。
本尊の木造阿弥陀如来立像は、北条政子の念持仏と伝わっています。

奈良町には中将姫ゆかりの寺は徳融寺、誕生寺、高林寺と3ヶ寺ありますが、この徳融寺がもっとも大きな寺。
宝篋印石塔も高林寺に伝わっていたもので、延宝5年(1677年)に徳融寺に移築されています。

徳融寺
名称 徳融寺/とくゆうじ
所在地 奈良県奈良市鳴川町25
関連HP 奈良市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良駅から徒歩20分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約7km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 徳融寺 TEL:0742-22-3881
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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