三輪山

三輪山

奈良県桜井市にある三輪山(467.1m)は、『古事記』や『日本書紀』に、御諸山(みもろやま)、 美和山(みわやま)、三諸岳(みもろのおか)と記され、大物主神(おおものぬしのかみ)の鎮座する山として大神神社(おおみわじんじゃ)の御神体となっている聖なる山。山全体が神社の神域となっています。

大神神社の御神体で原始性を保った神域

三輪山
箸墓古墳近くから望む三輪山

三輪山は、大神神社の神域として厳しく保護されているため、一木一草に至るまで、神宿るものとして、まったく手が付けられていない原始性が保たれています。
山中には、松、杉、檜などをはじめ、40種の常緑広葉樹、落葉広葉樹、針葉樹が茂っています。

入山、登拝に際しては大神神社の狭井神社(さいじんじゃ)で受付を行ない、参拝の証となるたすきを受け、肩にかけてお祓いを受ける必要があります。
3時間以内の入山で、神域内での飲食などは禁止。
カメラなどによる撮影も厳禁です。

三輪山の山麓は大和朝廷でも初期の三輪王朝があった場所と推定されています。
纒向遺跡(まきむくいせき)は、「邪馬台国」畿内説の最有力地にもなっています。

原始信仰(自然物崇拝)の対象となったのが円錐(えんすい)形の美しい三輪山。本殿がなく三輪山を拝むという原始崇拝を残した大神神社は、天皇制(大和政権)が確立する以前からある「日本最古の神社」ともいえるのです。
山辺の道の一角にあるのでまほろばの散策プランと組み合わせるのにも最適。

写真協力:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー

三輪山
名称三輪山/みわやま
所在地奈良県桜井市三輪
関連HP大神神社公式ホームページ
電車・バスでJR三輪駅から徒歩10分で狭井神社
ドライブで西名阪自動車道天理ICから約14km
駐車場大神神社駐車場(380台/平日は無料、日曜、祝日は有料)
問い合わせ大神神社 TEL:0744-42-6633/FAX: 0744-42-0381
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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