法隆寺でもっとも巨大な建築物である西院伽藍・大講堂の前方東脇に、経蔵と相対して建つのが鐘楼。奈良時代創建の鐘楼は925(延長3)年に落雷により講堂とともに焼失。現存する鐘楼は10世紀末頃に再建されたもので国宝。再建時に、隣接する経蔵にあわせて建てられたので、経蔵にそっくりなデザインになっています。
平安時代末再建の鐘楼は国宝!
鐘楼に吊り下がる梵鐘は、奈良時代前期鋳造の銅鐘で、国の重要文化財。
正岡子規の有名な「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」は、この鐘ではなく、西円堂の鐘の音だと推測できますが(この句がフィクションだとする説もありますが)、法隆寺境内鏡池の畔には句碑が立っています。
この句は、『海南新聞』明治28年11月8日号に掲載されたもので、「法隆寺の茶店に憩ひて」と前書きがあるため、その茶店の跡地に句碑が立てられました。
法隆寺は世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」に登録。
法隆寺・鐘楼 | |
名称 | 法隆寺・鐘楼/ほうりゅうじ・しょうろう Horyuji Temple,Shoro(bell tower) |
所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 |
関連HP | 法隆寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR法隆寺駅から徒歩20分。または奈良交通バス法隆寺門前行きで8分、終点下車すぐ。あるいは、近鉄橿原線筒井駅から奈良交通バス王寺駅行きで12分、法隆寺前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 西名阪自動車道法隆寺ICから約2.5km |
駐車場 | 法隆寺観光自動車駐車場(20台/有料) |
問い合わせ | 法隆寺 TEL:0745-75-2555 |
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