酒船石

明日香村の丘の上にある花崗岩の謎の石造物が酒船石。長さ5.5m、幅2.3m、厚さ1mほどの巨岩ですが、岩の上の平な面に皿状の凹みと凹みを結ぶ溝があるため、酒造に用いられた、あるいは薬作りの石とも推測されていますが、誰が、何の目的に造ったのかは今も謎です。

飛鳥時代に何らかの天皇祭祀が行なわれた遺構

円形、あるいは楕円形の深さ10cmほど凹みは合計6ヶ所。
酒船石というネーミングは、酒造りに使ったという伝承から。

東側の高台に水を引いたと見られる土管や石の樋も見つかっていることから庭園の施設ではないかとも考えられるようになりました。

酒船石は東が高くなっていますが、これは地震による傾きで、実際の水は西から東へ流されたと推測され、その構造からは祭祀施設だった可能性も高まり、現在では飛鳥時代に何らかの天皇祭祀が行なわれた遺構だと推測されるようになっています。

丘陵一帯は、現在、「酒船石遺跡」と呼ばれ、世界遺産への国内推薦候「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産にもなっています。

酒船石
名称酒船石/さかふねいし
Sakafuneishi (Sake Trough)
所在地奈良県高市郡明日香村岡
関連HP明日香村公式ホームページ
明日香村観光ポータルサイト
電車・バスで近鉄橿原神宮前駅東口、または飛鳥駅から奈良交通明日香周遊バスで、万葉文化館西口下車すぐ
ドライブで南阪奈道路葛城ICから約14km
駐車場なし
問い合わせ明日香村地域振興公社 TEL:0744-54-4577
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
酒船石遺跡

酒船石遺跡

奈良県明日香村岡、飛鳥宮跡の北東の丘陵にある亀形石造物・小判形石造物、取り囲む石垣をメインとする遺跡が、酒船石遺跡(さかふねいしいせき)。飛鳥時代に何らかの天皇祭祀が行なわれた遺構だと推測され、世界遺産への国内推薦候「飛鳥・藤原の宮都とその

 

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