明日香村の吉備姫王(きびひめのおおきみ)の檜隅墓内に4体ある不思議な人面石像。1702(元禄2)年、欽明天皇陵南側、平田村池田の田から見つかり、天皇陵に置かれましたが、明治5年に吉備姫王墓内に移されています。外見から「女」・「山王権現」・「僧(法師)」・「男」という名がつけられています。王墓内なので柵越しの見学に。
「猿石」とはあくまで通称で、誰が何の目的で造ったのかは謎!
高さ1m前後の石像の制作は飛鳥時代の斉明朝(7世紀)と推定され、『今昔物語集』巻第三十に「石ノ鬼形共ヲ廻」(石の鬼形ともを回す)とあるので、『日本書紀』に記される620(推古28)年の欽明天皇陵の大改修の際に、魔除けとして設置されたとも推測できます。
ただし、詳しいことはわかっておらず、いつごろ、何の目的で造られたのがは定かでありません。
じっくり見学したい場合には奈良文化財研究所飛鳥資料館の庭の複製品(レプリカ)の見学を。
吉備姫王は、桜井皇子(欽明天皇の皇子)の王女で、茅渟王(押坂彦人大兄皇子の子)の妃。
高取城への登山道の途中にも1体が、さらに光永寺にも1体置かれており、もともとは同じ場所で見つかったものではないかと推測されています。
猿石 | |
名称 | 猿石/さるいし Saruishi(Monky Stone) |
所在地 | 奈良県高市郡明日香村平田 |
関連HP | 明日香村観光ポータルサイト |
電車・バスで | 近鉄飛鳥駅から徒歩5分 |
ドライブで | 西名阪自動車道郡山ICから約20km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 明日香村地域振興公社 TEL:0744-54-4577 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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