お幕場森林公園・大池

新潟県村上市にある面積3haの砂丘湖の大池一帯に広がる公園がお幕場森林公園で、北端に位置する大池は白鳥の飛来地として有名。海岸沿いの赤松林280haは、藩政時代に村上藩主や奥方、奥女中らが幕を張り、野宴を楽しんだ場所で、日本の白砂青松100選にも選定されています。

冬季には白鳥が飛来する砂丘湖

お幕場森林公園は、南側のお幕張エリア、北側の大池エリア、最南部の砂山エリアに分かれ、全長10kmの遊歩道が整備されています。
実際に村上藩主がどこで宴を催したのかは、広大な松林のため、定かでありません。

砂丘湖の大池は、「県北の白鳥の湖」として知られる池で、毎年10月中旬頃に白鳥（オオハクチョウ、コハクチョウ）が飛来し、4月中旬頃まで、最盛期には1000羽を超える白鳥を観察できます。
日中は、周辺の田畑に給餌にでかけ、夕方から朝の間、大池で羽を休めています。

お幕場森林公園の東縁を国道345号が走り、大池など要所に駐車場が配されています。
大池には遊歩道、水鳥を観察できる展望台も整備。
大池では、水質改善と環境悪化防止のため、餌やりは禁止されています。

ちなみに新潟平野では、村上市から角田山の北側まで、海岸線70kmとほぼ平行する形で10列の砂丘列が確認されています。
白鳥の飛来で知られる新潟市の佐潟（さかた）なども砂丘の凹地に水が溜まった砂丘湖ですが、大池もそのひとつ。
河川には繋がっておらず降雪や降雨に水源を頼っています。