新潟県糸魚川市仙納(せんのう)にあるえちごトキめき鉄道(ETR)日本海ひすいラインの地下駅が、筒石駅(つついしえき)。昭和44年9月29日、国鉄・北陸本線の複線電化に伴い、移転、地下化されたもので、平成27年3月14日、新幹線開業に伴い、えちごトキめき鉄道へ移管されています。
防空壕のような待合室が印象的
大正元年12月16日、 信越線の支線として開業した歴史ある駅で、往時には港で揚がる魚介の運搬にも利用されました。
大正5年と、昭和9年、昭和38年に地滑りの被害を受け、複線化に伴って、危険を回避するため山中に新線を通したため、筒石駅のホームも地下に設置されたのです。
こうして全国屈指のモグラ駅となりましたが、利用者の減少から平成31年3月16日、無人化されています。
駅舎は標高60mに建っていますが、ホームは頸城トンネル(くびきとんねる)内で標高20m。
つまり、ホームに降り立つには標高差40mをクリアする必要があります。
ホームまでの通路は、上越線土合駅と同様に、トンネル掘削時のズリ土などを排出した斜坑(筒石斜坑)を利用したもの。
改札から下りホームまでは290段(176m)、上りホームまでは280段(212m)で「日本一のモグラ駅」の称号は土合駅に譲っていますが、北越急行ほくほく線・美佐島駅(みさしまえき/新潟県十日町市)を凌ぎ、第3セクターの地下駅としては「日本一のモグラ駅」となっています。
ホームと通路が頑丈な引き戸で遮断されているのは、列車通過時に風圧がかかるため。
待合室もこの遮断されるドアの通路側にあり、列車接近時は警報音と表示機が点灯で告知する仕組みです。
無人駅ですが、遠来の見学・入場者も多く、来駅記念入場券を糸魚川駅(いといがわえき)、能生駅(のうえき)、直江津駅(なおえつえき)の窓口で販売しています。
筒石駅 | |
名称 | 筒石駅/つついしえき |
所在地 | 新潟県糸魚川市仙納928 |
関連HP | えちごトキめき鉄道公式ホームページ |
ドライブで | 北陸自動車道能生ICから約9km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | えちごトキめき鉄道 TEL:025-546-5520 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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