島原湧水群・速魚川(猪原金物店)

島原湧水群・速魚川(猪原金物店)

長崎県島原市上の町、明治10年創業の猪原金物店(いのはらかなものてん)。国の登録有形文化財に指定の建物は、万延2年(1861年)の築。「茶房&ギャラリー速魚川」も併設され、広い駐車場とともに島原の立ち寄りスポットとなっていますが、店頭の水汲み場所が島原湧水群・速魚川(はやめがわ)です。

猪原金物店が生んだ名水

猪原金物店の主人が毎分150リットルという自噴井戸(地下110m)の名水(軟水)を引水し、水飲み場を設置。
流れる先にはクレソン、セリ、ワサビも生育、ハヤ、カニ、モエビ、ホタルが棲息しています。
1年を通じて水温15度の名水は自由に汲むことができ、軟水のためコーヒーやお茶をいれるのに最適だとか。

猪原金物店には、茶房&ギャラリー速魚川も併設され、湧水仕立ての抹茶・コーヒー、島原名物「かんざらし」、速魚川オリジナルの「食べる島原ミルクセーキ」、島原カツカレーなどの食事を味わうことができます。
現存する九州屈指の歴史を誇る金物屋も、小物類が充実し、さらには明治~昭和の珍しい商品ストックも多数あり、わくわくするほど楽しめます。

島原城からすぐの森岳商店街にあるので、島原城見学後の立ち寄りに絶好。

ちなみに名水百選に選定される島原湧水群には、眉山崩壊(「島原大変肥後迷惑」)以前からある溶岩泉(溶岩などの透水層が重なり、その間を通って流れ出る水)と、眉山崩壊時の地殻変動で、水の通り道が塞がれたり、地割れが生じたことで湧出する水の2タイプがありますが、速魚川湧水は典型的な溶岩泉です。

島原湧水群は島原半島世界ジオパークのジオサイト(自然の恵み)にもなっています。

島原湧水群・速魚川(猪原金物店)
名称 島原湧水群・速魚川(猪原金物店)/しまばらゆうすいぐん・はやめがわ(いのはらかなまのてん)
所在地 長崎県島原市上の町912
関連HP 速魚川(猪原金物店)公式ホームページ
電車・バスで 島原鉄道島原駅から徒歩4分
ドライブで 長崎自動車道諫早ICから約42km
駐車場 あり
問い合わせ 速魚川(猪原金物店) TEL:0957-62-3117
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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