小島神社

小島神社

長崎県壱岐市芦辺町の内海湾(うちめわん)に浮かぶ小島に鎮座する神社が小島神社。干潮時の前後、数時間だけ海から参道が現れて歩いて参拝することができ、太陽と月の引力によって神様に出会うことができる神秘のパワースポットとして注目され、その雰囲気から「壱岐のモンサンミシェル」と呼ばれています。

干潮時だけ参拝可の「壱岐のモンサンミシェル」

小島神社のある内海湾(うちめわん)は、『魏志倭人伝』(ぎしわじんでん)に記載される「一支国」の王都・原の辻(現在の原の辻遺跡)を訪れる古代船が往来した玄関口。

島の対岸に駐車場があり、堤防から階段を下れば浜に降りることができます。
この堤防下から干潮時にはトンボロ現象を活かして、島に渡る仕組み。
小島神社の祭神は、素戔嗚命(すさのおのみこと)で旧暦9月8日が例祭。
恋愛成就や縁結びに御利益があるとのこと。
素戔嗚命が、祇園信仰に由来するとすれば、明治の神仏分離以前は、牛頭天王(ごずてんのう)を祀っていたことに。
牛頭天王・素戔嗚命は、朝鮮半島に起源があるという説もあるので、国境の島に鎮座する素戔嗚命にはそうした古代史のロマンも感じることができるのです。

島全体が神域なので、島内にある小石も持ち帰ることはできません。
御朱印をいただく際には必ず事前に電話で予約を。

内海湾・小島神社は日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」の構成資産にもなっています。

小島神社
名称 小島神社/こじまじんじゃ
所在地 長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1969
関連HP 壱岐市観光連盟公式ホームページ
ドライブで 芦辺港から約4.5km
問い合わせ 寄八幡神社 TEL:0920-45-1263(御朱印は要予約)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

『魏志倭人伝』の旅(1) まずは對馬國に上陸

『魏志倭人伝』は、中国の歴史書『三国志』中の「魏書」第30巻烏丸鮮卑東夷伝倭人条の略称。3世紀末に西晋の陳寿が記した3世紀の日本を知る貴重な史料です。朝鮮半島から対馬を経て「邪馬台国」(やまたいこく)への道筋ですが、倭国最初の上陸地が對馬國

地図で読み解く! 『魏志倭人伝』の旅

後漢滅亡後、魏(ぎ)、呉(ご)、蜀(しょく)が分立した中国・三国時代。魏の使節が倭の女王、卑弥呼を目指した記録が、『魏志倭人伝』です。北九州・福岡県あたりまでは当時の王都も特定されているので、Google Map(グーグルマップ)で、魏の使

小島神社

小島神社

長崎県壱岐市芦辺町の内海湾(うちめわん)に浮かぶ小島に鎮座する神社が小島神社。干潮時の前後、数時間だけ海から参道が現れて歩いて参拝することができ、太陽と月の引力によって神様に出会うことができる神秘のパワースポットとして注目され、その雰囲気か

日本のモンサンミシェル

日本のモンサンミシェル 7選

モン・サン=ミシェルは、フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ修道院のある小島。トンボロ現象で形成される砂州で、干潮時にのみ渡れる島にあるカトリックの巡礼地で、世界文化遺産に登録。日本でもトンボロ現象で繋がる島に神社が鎮座する、日本のモンサ

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ