二天一流兵法の開祖、剣豪・宮本武蔵の生誕の地は播磨生誕説(現・兵庫県高砂市米田町)、美作国宮本村(現・岡山県美作市宮本)誕生説がありますが、岡山県は美作市宮本の平田家が、宮本武蔵生家跡としており、吉川英治の小説『宮本武蔵』もこの美作説を採用しています。
平田家前には宮本武蔵の生誕地碑も
平田家前には宮本武蔵の生誕地碑も立っていますが、これは明治44年、武蔵が晩年を過ごした地である、熊本県の宮本武蔵遺蹟顕彰会の人々がここを訪れた際、当時の大原町を武蔵生誕の地と認定したことを記念し、立てられたもの。
碑文は、細川護成(ほそかわもりしげ=最後の熊本藩主・細川護久の子)侯爵の筆。
その傍らに、佐々木小次郎との巌流島の決闘を詠んだ「舟島のかえりは武蔵ひとりだけ」の句が刻まれた記念碑も立っています。
宮本武蔵は天正12年(1584年)生まれ。
父・平田無二(無二斎)、祖父を平田将監といい、両人とも十手術の達人という武術家の家に生まれ育ちました。
茅葺屋根の生家だった建物は戦前に火災により焼失、昭和17年に現在の瓦屋となっていますが、大黒柱は昔のままなのだとか。
江戸時代後期の美作国東部の地誌『東作誌』に宮本武蔵は美作国宮本村で生まれたという記載があるのが根拠ですが、宮本武蔵の著した兵法書『五輪書』には、「生国播磨」の記載があるほか、養子・伊織が建立した『小倉碑文』にも播磨出身と記されていることから、現在の兵庫県高砂市生誕とする説も有力です。
宮本武蔵生家跡 | |
名称 | 宮本武蔵生家跡/みやもとむさしせいかあと |
所在地 | 岡山県美作市宮本946 |
関連HP | 美作市公式ホームページ |
電車・バスで | 智頭急行宮本武蔵駅から徒歩10分 |
ドライブで | 鳥取自動車道大原ICから約2km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 美作市大原総合支所 TEL:0868-78-3111 |
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