ベンガラ館

吹屋ベンガラ館

岡山県高梁市成羽町吹屋にあるベンガラ(紅殻)をテーマにしたミュージアムがベンガラ館。九谷焼や伊万里焼など、陶磁器の絵付けなどに使われる赤色の顔料が、ベンガラ。瓦や木材の防腐剤としても用いられ、吹屋では赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された赤い町並みが印象的です。

明治時代のベンガラ工場を復元

ベンガラ(紅殻)は、吹屋銅山の硫化鉄鉱(酸化第二鉄)から不純物を取り除いた結晶の緑著(ローハ)を原料にした無機赤色顔料。
吹屋銅山の捨石から偶然発見された天然弁柄がルーツで、銅鉱採掘時に銅鉱脈の近くで産出するので「銅近」とも呼ばれていました。
高級なベンガラ(紅殻)、陶磁器の模様書き、塗椀の下塗りなどにも使われ、重宝されたのです。

国内随一の品質といわれた吹屋ベンガラの生産は江戸時代中期、宝永4年(1707年)に始まり(弥生時代後期から古墳時代初頭、尾張国の土器の彩色など、古代から使われていました)、その後昭和40年代まで続き、吹屋銅山のとともに、この地域の貴重な産業となっていました(現在市販流通するベンガラは合成された工業用ベンガラ)。

このベンガラ館は、明治時代のベンガラ(紅殻)工場を資料館として復元したもの。
ベンガラの歴史や製造工程などがよくわかります。

ベンガラ館は、日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~」の構成資産になっています。

ベンガラ館
名称 ベンガラ館/べんがらかん
所在地 岡山県高梁市成羽町吹屋86
関連HP 高梁市吹屋観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR備中高梁駅から備北バス吹屋行きで1時間、終点下車、徒歩2分。または、JR備中高梁駅からタクシーで40分
ドライブで 岡山自動車道賀陽ICから約34km
駐車場 60台/無料
問い合わせ ベンガラ館 TEL:0866-29-2136
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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