大名ヒージャーガー

大名ヒージャーガー

沖縄県島尻郡南風原町、大名(おおな)地区の首里に向かう旧街道沿い、ヒージャーカービラと呼ばれる急坂にあるのが、大名ヒージャーガー。旅人ものどを潤した共同井戸で、漢文でヒージャガーのできた由来を記す石碑が立ち、石碑と井戸が文化財に指定されています。

尚穆18年(1769年)に街道の改修とともに整備された共同井戸

石碑の由来書(ゆらいがき)には、街道は雨天時には往来が難渋するので、尚穆18年(1769年)にこれを改修し、樋川を築かせたと記されています。
井戸は直径1mの楕円形で、水深4m。
深さ1mまで石積みという頑丈な造りで、現在も水量は豊富。

街道は、與那原(与那原)から宮城橋(南風原町大名)を通り首里に至る首里與那原街道で、往時を偲ぶ貴重な遺構になっています。
首里與那原街道、国場川の宮城橋が石橋に架け替えられるのが尚敬16年(1728年)、與那原村に大里間切の番所が置かれるのが尚敬20年(1738年)なので琉球王府による街道整備が進んだことがわかります。
與那原湊は琉球国内航路、大和(薩摩)航路の港で、いわば琉球王府の玄関として活用され、與那原村は山原から首里への材木や薪などの中継地になっていました。
物流のメインルートで、公用材を首里まで運ぶため、馬も使われたので、道路改良と水場の整備は急務だったのです。

ちなみにヒージャーガーとは、地下湧出の水を、懸樋(かけひ)や樋(とい)で受けて流す泉のことで、クラガーは鍾乳洞などから出る泉のこと。
共同井戸は村ガー、出産後のミジムイ(水盛)、ウビナディ(水なで)と称される儀式に使われる水を汲む泉は、ウブガーと呼ばれています。

大名ヒージャーガー
名称 大名ヒージャーガー/おおなひーじゃーがー
所在地 沖縄県島尻郡南風原町大名80
ドライブで 沖縄自動車道那覇ICから約2km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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