旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)

旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)

大阪府と奈良県の府県境付近、大阪市柏原市(かしわらし)峠にある昭和7年の地すべりで破棄された関西本線(大阪鉄道)のトンネルが、旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)。平成20年、地すべりで圧壊したと思われていた亀の瀬トンネルがそのままの状態で発見され、見学が可能。

「亀の瀬地すべり見学会」に参加し、トンネル内部を見学

明治25年2月2日に開通した大阪鉄道の亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)。
昭和6年11月、大阪府中河内郡堅上村峠(現・柏原市峠地区)を中心に32haに及ぶ山塊が大和川に向かって大規模な地すべりを起こし、昭和7年に入り活動はさらに活発化し、国鉄関西本線の亀の瀬トンネルが崩壊、ついにトンネルを破棄して、新トンネルの建設が行なわれたのです(峠地区を通らず、大和川を越えて南岸へ迂回するルートに切り替え、昭和10年12月下旬に開通)。

崩落していると考えられていた亀の瀬トンネルですが、平成20年にほとんど無傷のままに一部区間が残されていることが判明。
「亀の瀬地すべり歴史資料室」が整備され、亀の瀬地すべりの歴史、そのメカニズム、対策工事の内容などをパネルや模型で解説しています。
レンガ造りの亀の瀬トンネルの奥には当時の地すべり崩落面が残っており、隧道とともに見学できます。

亀の瀬トンネルの見学は、平日は予約で見学(「亀の瀬地すべり見学会」)が可能、日曜、祝日は予約不要となっています。

旧大阪鉄道亀瀬隧道は、第三大和川橋梁、第四大和川橋梁、亀の瀬地すべり歴史資料室とともに日本遺産「龍田古道・亀の瀬」(もう、すべらせない!!~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~)の構成資産になっています。

旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)
名称 旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀の瀬トンネル)/きゅうおおさかてつどうかめのせずいどう(かめのせとんねる)
所在地 大阪府柏原市峠
関連HP 大和川河川事務所公式ホームページ
電車・バスで JR河内堅上駅から徒歩20分
問い合わせ 大和川河川事務所 TEL:072-971-1381/FAX 072-973-3967/(日曜・祝日)柏原市にぎわい観光課 TEL 072-940-6165
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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