大分県杵築市、城下町・杵築の家老などの邸が並んでいた北台武家屋敷にある幕末期のものと推測される武家屋敷の遺構が、能見邸。玄関の間、上段の間を有する格式ある上級武士の邸宅で、庭や建物の様式美など、見ごたえのある武家屋敷です。喫茶、土産品の販売コーナーも併設。
幕末に能見家が建てた屋敷が現存
能見家は、杵築藩5代藩主・松平親盈(まつだいらちかみつ/1726年〜1801年)の9男・松平幸乃丞が初代。
藩主・能見松平家の出身地、三河国額田郡能見(現在の愛知県岡崎市能見町)から能見家を名乗ったのが始まりです。
18世紀末の作成と推測できる『杵築城図(金子絵図)』には、大きな屋敷地に岡藤助の名があります。
文政5年~文政6年(1822年~1823年)に編纂された宝暦年間(1751年~1764年)以降の北台武家屋敷・南台武家屋敷の居住者を記録した『居宅考』によれば、寛政の大火以前は、300石取りの岡藤助の屋敷で、火災後には藩主の休息所として機能した御用屋敷「楽寿亭」の菜園場となり、その後、能見家の邸宅になったことがわかります。
平成19年に能見家から杵築市に寄贈され、保存解体修理を経て、平成22年4月1日に一般公開。
能見邸 | |
名称 | 能見邸/のうみてい |
所在地 | 大分県杵築市杵築北台208-1 |
関連HP | 杵築市公式ホームページ |
ドライブで | 大分空港道路杵築ICから約3.3km |
駐車場 | 観光客用駐車場を利用 |
問い合わせ | 能見邸 TEL:0978-62-0330 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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