聖天院

正式名を高麗山聖天院勝楽寺といい真言宗智山派(創建時は法相宗)の寺。668年に唐・新羅連合軍により滅亡した高句麗(コグリョ=古代に朝鮮半島北部にあった国)から日本に亡命した王族たちはその後現在の日高市に定住しましたが、その首長である高麗王(こまのこにきし)の高麗若光(こまのじゃっこう)の菩提寺が聖天院です。

高麗王若光の菩提寺

山門から中門を見上げる
美しい庭園

寺伝によれば751(天平勝宝3)年、高麗若光に従っていた僧・勝楽が、若光の冥福を祈るためにその念持仏の聖天歓喜仏を本尊とする寺院を建立を出願、弟子・聖雲(若光の第三子)らが創建したのが聖天院。

往時には法相宗でしたが、鎌倉時代に真言宗に変わっています。
江戸時代の寛永年間に火災で丘陵寄りの現在地に移転。

雷門には「天下大将軍」「地下女将軍」と記されたチャングンピョ(将軍標=チャンスン)が立っています。
雷門脇には高麗王若光の墓「高麗王廟」も現存。

文応2年(1261年)の銘がある梵鐘は、国の重要文化財。
本尊の不動明王を祀る本堂は、平成12年の再建。

武蔵野三十三観音霊場二十六番札所。

チャングンピョ(将軍標)
高麗王若光像
広々とした境内
高麗王若光の墓「高麗王廟」
聖天院
名称 聖天院/しょうでんいん
所在地 埼玉県日高市新堀990-1
関連HP 聖天院公式ホームページ
電車・バスで JR高麗川駅から徒歩20分
ドライブで 圏央道狭山日高ICから約8km
駐車場 150台/無料
問い合わせ 聖天院 TEL:042-989-3425
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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