1616(元和2)年に没した徳川家康の法要は、久能山から日光山輪王寺に改葬される際の1617(元和3)年3月23日〜26日に川越の喜多院で執り行なわれています。その際に、後水尾天皇から東照大権現の勅額が下賜されていますが、それに伴って喜多院の境内に創建された東照宮が仙波東照宮です。
徳川家康の法要の地に建つ、由緒ある東照宮
1638(寛永15)年の川越大火で喜多院の多くの堂宇とともに焼失していますが、3代将軍・徳川家光によって老中で川越藩主・堀田正盛が造営奉行にとなって再建。
以後も徳川幕府直轄で、東照神君(とうしょうしんくん=東照大権現)が祀られる聖地として守られました。
往時の東照宮は現在の喜多院境内、慈眼堂(天海僧正を祀る堂)の場所にあり、現存する喜多院の鐘楼門(国の重要文化財)は、東照宮の門として創建されたことが、『星野山御建立記』に記されています。
神仏混淆時代の名残の門ということになります。
明治2年の神仏分離で喜多院を離れ、現在は川越八幡宮が斎主を務めています(仙波東照宮社殿での正式参拝は、川越八幡宮に申し込み)。
本殿には木像の家康公像が祀られ、本殿の周囲には歴代の川越藩主が献燈した石灯籠が並んでいます。
石鳥居は創建時に造営奉行・堀田正盛が奉納したもの。
本殿、瑞垣、唐門、拝殿及び幣殿、石鳥居、随身門は国の重要文化財。
拝殿にある岩佐勝以(岩佐又兵衛)筆の『三十六歌仙絵額』は、国の重要文化財。
仙波東照宮 | |
名称 | 仙波東照宮/せんばとうしょうぐう |
所在地 | 川越市小仙波町1-21-1 |
関連HP | 川越八幡宮公式ホームページ 小江戸川越観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 西武新宿線本川越駅から徒歩20分 |
ドライブで | 関越自動車道川越ICから約4km |
駐車場 | 明星駐車場(120台/有料)、1月3日休 |
問い合わせ | 川越八幡宮 TEL:049-222-1396/FAX:049-224-4236 小江戸川越観光協会 TEL:049-227-8233 |
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