埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)の一画にある、レトロな雰囲気のカフェが、川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)。大正4年2月25日築、耐火建築の土蔵造りで、かつ街路建築(看板建築)風というユニークな建物(川越市の文化財)です。
建築当初は舶来品の自転車を販売していた!
大正モダンの洋館で、隣接の旧山吉デパートは、旧八十五銀行本店(大正7年築)、 旧山崎家別邸を手掛けた保岡勝也(やすおかかつや )の設計。
三菱の丸の内赤レンガ街の設計を担った保岡勝也の旧山吉デパートにも劣らず見事な建物が、この川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)。
外見は洋風でも、東京で関東大震災後に流行した街路建築(看板建築)とは異なり、土蔵造り。
2階の3連窓は、人造石洗い出し仕上げで、当時の川越左官の腕を今に伝えています。
1階のショーウインドウには、舶来品の自転車が飾られていました。
建設当初は、舶来品の自転車や鉄砲を売る「桜井商店」で、隣の山吉デパートとともに川越のモダニズムの先進空間になっていたのです。
「桜井商店」は、当時、埼玉県で最大の人口を誇った商都・川越を代表する商店で、明治28年には早くも舶来品の自転車を販売開始しています。
戦後はマスダ靴店、古書店、そして平成7年〜平成19年3月までは田中屋美術館(砂糖問屋「田中屋」・田中利明のコレクション、川越唐桟、小村雪岱、岩崎勝平を展示)として使われ、平成19年から川越アートカフェ エレバートになっています。
ケーキと川越クラフトビール「COEDOビール」(全6種を樽生で提供)、隣接の姉妹店「和創菜と四季のすし風凛」特製の玉子サンド(数量限定のスペシャルメニュー)、自家製さつまいもプリンなど手作りドルチェが味わえる店として、蔵の町散策途中の休憩スポットにも絶好。
使われるコーヒーは、キーコーヒーの「トアルコトラジャ」。
1階にはベビーカーを置くスペースも用意されています。
川越アートカフェ エレバート(田中家住宅) | |
名称 | 川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)/かわごえあーとかふぇ えればーと(たなかけじゅうたく) |
所在地 | 埼玉県川越市仲町6-6-4 |
関連HP | 川越アートカフェ エレバート公式ホームページ |
電車・バスで | 西武新宿線本川越駅から徒歩10分 |
ドライブで | 関越自動車道川越ICから約4km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 川越アートカフェ エレバート TEL:049-222-0241 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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