中津峡

中津峡

埼玉県秩父市を流れる荒川水系の一級河川・中津川の生み出した渓谷が、中津峡。旧塩沢地区から中津川地区間の10kmにわたる渓谷で、中津峡(峡谷)と呼ばれるように高度差100mにも及ぶ断崖が続いています。秩父古生層の固い岩盤を、中津川が長い年月を費やして浸食して誕生した峡谷です。

中津峡の紅葉を代表する名所は、「女郎もみじ」

秩父多摩甲斐国立公園に指定される自然は、カエデ、ウルシノキ、ナナカマド、モミなどが多く、紅葉の名所にもなっています。
険しい地形ゆえに開発の手を阻み、植林などがされずに自然林が多く残るのが特徴(そのため新緑、紅葉が美しい落葉広葉樹が多数)。
春はツツジ、初夏の新緑、夏の深緑、秋の紅葉と続き、奥秩父随一の景観とも。
紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬。
埼玉県道210号(中津川三峰口停車場線)、持桶トンネル(もちおけとんある)南入口(下流側)近くの「女郎もみじ」は色鮮やかさで有名です。

一帯には国道140号沿いの大滝渓谷、滝沢ダム・奥秩父もみじ湖、ループ橋の雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)と景勝地が連続しています。

持桶トンネルの上流側の出合(であい)にある岩壁には、厳冬期に高さ50mを超えるダイナミックな氷壁が出現。
「中津川の氷壁」として、大滝地区の「三十槌の氷柱」(みそつちのつらら=秩父三大氷柱のひとつ)と並ぶ冬の人気スポットになっています。

中津峡の紅葉は、秩父帯が生み出した自然林の紅葉ということで、ジオパーク秩父のジオサイト(生態系)にもなっています。

中津峡
名称 中津峡/なかつきょう
所在地 埼玉県秩父市中津川417
関連HP 秩父市公式ホームページ
電車・バスで 秩父鉄道三峰口駅から西武観光バス中津川行きで50〜59分、中双里、相原橋、農林センターなど下車
ドライブで 関越自動車道花園ICから約63km
駐車場 なし
問い合わせ 秩父観光協会大滝支部 TEL:0494-55-0707
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
雷電廿六木大橋

雷電廿六木橋

埼玉県秩父市の国道140号(彩甲斐街道)、埼玉県道210号にあるループ橋が雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)。滝沢ダム建設に伴って付け替え工事の際、ダム上下流の高低差120mを克服するために架橋された橋です。廿六木(とどろき)はダム建設・

奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)

奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)

埼玉県秩父市、荒川水系中津川に建設されたダムが滝沢ダム、ダムによって誕生したダム湖は、奥秩父もみじ湖と名付けられています。滝沢ダムは、荒川の上流部に荒川の治水と東京都・埼玉県への利水を目的に築かれた多目的ダム。埼玉県内最大のダムで、下流

日本ループ橋総覧(4)雷電廿六木橋

ループ橋は、地形的な要因で生じた高度差を、道路をループさせること克服する橋で、全国各地にあります。埼玉県秩父市、滝沢ダムの建設で水没する秩父往還の架け替え道として造られたのが雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)。ダム湖の湖畔へと続く高度差を

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ