滋賀県東近江市、五個荘金堂伝統的建造物群保存地区に選定された家並みの一画にある真宗大谷派の寺が勝徳寺。永正13年(1516年)の開山で、町並み保存修理事業として改修が行なわれた長屋門は、大和郡山藩が飛地領の近江三郡を統治するために築いた金堂陣屋の陣屋門(長屋門)を移築したもの。
寺の門は大和郡山藩金堂陣屋の長屋門を移築
往時の姿に復元された陣屋門は、平屋建て、片入母屋・片側寄せ棟造りで、外壁は漆喰塗り(しっくいぬり)と板張りになっています。
元禄6年(1693年)には大和郡山藩が飛び地として所領とした蒲生郡(がもうぐん)、神崎郡(かんざきぐん)、坂田郡の近江三郡4万石を統治する金堂陣屋を設置していますが、その陣屋の長屋門です。
陣屋は、長屋門と塀に囲まれて、役所・役宅と土蔵、牢屋、稲荷社が並んでいましたが、明治5年に廃止となり、敷地は民家に払い下げ、現在は稲荷神社と移築された長屋門だけが残されています。
勝徳寺は、周辺の弘誓寺、浄栄寺とともに金堂陣屋の防御機能も担っていたのです。
勝徳寺はに東側、五個荘近江商人屋敷外村繁邸の裏側に陣屋跡の稲荷神社があるので、お見逃しなく。
勝徳寺 | |
名称 | 勝徳寺/しょうとくじ |
所在地 | 滋賀県東近江市五個荘金堂町878 |
電車・バスで | JR能登川駅から近江鉄道バス八日市行き9分、金堂下車、徒歩5分。または近江鉄道本線五箇荘駅から徒歩15分 |
ドライブで | 名神高速道路八日市ICから約8.8km |
駐車場 | 五個荘金堂駐車場などを利用 |
問い合わせ | 勝徳寺 TEL:0748-48-5526 |
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