東近江市近江商人博物館

東近江市近江商人博物館

滋賀県東近江市五個荘竜田町、近江商人発祥の地のひとつで、「天秤の里五個荘」に建つのが、東近江市近江商人博物館。白壁の土蔵を現代風にイメージした「てんびんの里文化学習センター」3階にあるのが東近江市近江商人博物館。2階には東近江市中路融人記念館があります。

さまざまな角度から近江商人を紹介

近江商人を育んだ土壌とは何か、彼らの商法とは、教育とは、精神とは、そしてその文化とは何かを詳しく解説する施設が、東近江市近江商人博物館で、常設展示室では映像や模型・レプリカを使い、近江商人の誕生から隆盛を中心に年代別に学ぶことができます。

近江商人誕生から成功までの軌跡を、映像や模型を使って年代順にわかりやすく紹介し、近江商人を育んだ五個荘の風土や教育、文化、精神などを詳しく紹介。
商人魂や夫を支えた妻たちの生活ぶり、質素倹約をモットーとした食文化など興味深い展示が多数あります。

体験コーナーには、近江商人旅姿に変身、帳場体験、てんびん棒荷物重さ体験、千両箱重さ体験、背負い風呂敷重さ体験など、近江商人にちなんだ体験が用意され、飽きることがありません(記念撮影もOK)。
特別展示室では季節に応じ、ひな人形の展示などを実施。

東近江市五個荘町の金堂地区は、五個荘近江商人屋敷の外村繁邸、中江準五郎邸、藤井彦四郎邸があり、内部の見学も可能。
一帯の町並みは、東近江市五個荘金堂伝統的建造物群保存地区に選定されています。

近江商人とは!?

近江国(現・滋賀県)を本拠地とし、天秤棒を肩に、全国へと行商に出た人びとが、近江商人。
高島商人、八幡商人、日野商人そして五個荘商人などの総称が近江商人で、活躍した時代、場所も少しずつ異なります。
江戸時代に後半になると、大坂(現・大阪)、京、江戸に出店し、故郷の近江に本宅を構えて妻子を残すという大店も登場しています。
故郷を離れ、見ず知らずの土地で商売するためには、顧客の信頼を勝ち取ることが重要です。
そのため、「売り手によし、買い手によし、世間によし」という商いの精神が生み出されます。
これが「「三方よし」の理念です。

近江商人というと過去の歴史のような感じですが、伊藤忠(幕末に伊藤忠兵衛が近江国犬上郡八目村、現在の豊郷町で創業)、住友財閥(初代総理事広瀬宰平は野洲郡出身、2代目伊庭貞剛は蒲生郡出身)など、近江商人がルーツの企業も多数あります。
西武グループの創始者・堤康次郎も滋賀県の出身で、明治26年に有力近江商人を中心に創立した滋賀県下で最古の私鉄・近江鉄道も昭和18年から西武グループです。

東近江市近江商人博物館
名称 東近江市近江商人博物館/ひがしおおみしおおみしょうにんはくぶつかん
所在地 滋賀県東近江市五個荘竜田町583
関連HP 東近江市近江商人博物館 中路融人記念館公式ホームページ
電車・バスで 近江鉄道五個荘駅から徒歩20分
ドライブで 名神高速道路八日市ICから約8.8km
駐車場 五個荘金堂駐車場(無料)などを利用
問い合わせ 東近江市近江商人博物館 TEL:0748-48-7101/FAX:0748-48-7105
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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滋賀県東近江市五個荘町の金堂地区は、近代日本経済の基礎を築いた近江商人の発祥地のひとつ。平成10年に一帯32.3haが、東近江市五個荘金堂伝統的建造物群保存地区に指定。天秤棒一本から立身出世の夢を叶えた近江商人の哲学や教育、歴史を学ぶことの

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