滋賀県米原市にある平安時代編纂の『延喜式神名帳』記載の古社が山津照神社(やまつてるじんじゃ)。創建年代は定かでありませんが奈良時代には創建されていたと推測できます。祭神は、天地開闢の際に出現した国之常立神(くにのとこたちのかみ)。境内には山津照神社古墳もあり、古くから拓けた地であることがわかります。
境内には山津照神社古墳も
山津照神社古墳は、明治15年、社殿の移転に伴う参道拡張工事の際に発見されたもの。
全長63mの前方後円墳は一帯が古代の有力氏族だった息長氏(おきながうじ)の本拠地だったこともあって、神功皇后の御陵候補地にもなっています。
息長氏は、5世紀の中頃から近江国坂田郡に勢力を有した古代の氏族。
渡来系の氏族か、あるいはその強い影響を受けた氏族で、継体天皇や敏達天皇の妃を出すことで大和へ進出して勢力を拡大しました。
山津照神社は中世には青木の宮と称し、朝廷の尊崇もあり、社領の寄進も受けています。
春の例祭では昭和26年に復活した『武家奴振り』が行なわれています。
山津照神社 | |
名称 | 山津照神社/やまつてるじんじゃ |
所在地 | 滋賀県米原市能登瀬390 |
電車・バスで | JR醒ヶ井駅から徒歩40分 |
ドライブで | 北陸自動車道米原ICから約1.6km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 山津照神社 TEL:0749-54-2913 |
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